Google翻訳で正しく英文を書くためのコツ 

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英語が苦手なのに、仕事で英語を使うことになってしまった・・・。メールや資料を、日々英語で書かなくてはいけない。自分でGoogle翻訳で作った英語が、正しく書けているか分からない。

日々の英語の仕事を、Google翻訳などのツールで乗り切っている方も多いと思います。ですが、Google翻訳を100%信用するのはNGなのです。

私の周囲では、翻訳ツールから出てきた英語をチェックせず、そのままコピペしている人がなんと多いことか。
機械翻訳の質は以前と比べるとずいぶん良くなったものの、まだまだ不自然な訳が出てきますし、訳が誤っていることもあります。

本来は、Google翻訳で作った英語が正しいか自分で判断できないと、使ってはいけないものだと知っておいてください。

とは言えすぐに英語力は身に付けられないし、そんな時間もない。まずは目の前の仕事を乗り切りたい、という場合は、以下の3つのことに気を付けて翻訳ツールを使ってくださいね。

目次

機械翻訳ツールの使用可否について、会社のポリシーを確認する


意外と漏れてしまうことなのですが、そもそもGoogle翻訳などを使用して良いか、社内のポリシーを確認することから始めていただきたいと思います。

周囲の先輩が使っているから、これまで自分も使ってきたから、という理由で無料のオンライン翻訳ツールを使い続けている人は多いですが、会社によってはポリシーが設けられていることがあります。

というのは、Google翻訳、DeepL(ディープエル) などの無料の翻訳ツールでは、すべての情報が収集されているためです。翻訳の元の言葉とその訳語の情報が収集され、その情報をさらなる翻訳データの精度向上に活用されています。

<Google プライバシーポリシー>

Google ポリシーと規約:https://policies.google.com/privacy?hl=ja#infocollect

「お客様の情報を託していただく」というのはとてもエレガントな表現だなと思いますが、要は全ての情報が筒抜けです、ということですよね。

発売前の新製品や株価に影響をもたらしうる情報、個人情報を扱う仕事など、特に情報保護に配慮が必要な場合は、無料版のGoogle翻訳やDeepLの使用は基本NG、と考えておくことをお勧めします。

「本日3時からの会議の資料をお送りします」という英文メールのような秘匿性の低い情報の翻訳であれば問題はないですが、訳したい日本語のどの部分が翻訳ツールに入れてはいけない情報かを見分けるのも手間ですし、急いでいるときは勢いで無料翻訳ツールを使ってしまうこともあるかもしれません。

まずは無料の翻訳ツールに関わる社内のポリシーがあるか確認し、ある場合はそれに従ってくださいね。ポリシーが無い場合も、情報の保護は仕事をする上での責任の一つととらえ、無料の翻訳ツールは基本的に使わないことをお勧めします。

企業によっては、翻訳の推奨ツールを持っていることもあります。業務上必要であればそのアカウントを付与してもらうのが安心ですね。

また、翻訳ツールも有料版であれば基本的に情報を収集していません。あくまでその社内ポリシーと、そのツールのサービス規約を確認していただいてからですが、例えばDeepLの有料版は訳文を生成した後、もとの文も訳文もサーバーから削除されます。

英文を書く場合、もとの日本語はとにかく短くシンプルにする

日本語を英訳するとき、元の日本語をそのまま翻訳ツールに入れていませんか?長い日本語をそのまま訳した英文は、ネイティブにもとても分かりにくかったり、意味がずれていることもよくあります。

なので、翻訳ツールを使う前に日本語を整えるのがとても重要!

一つだけポイントを上げてと言われたら、とにかくもとの日本語を短く、シンプルにしてみてください。要は、日本語のダイエットをするのです。

<NG例>
間もなく今年度の中間決算の節目を迎えるが、当社の中期経営計画の進行状況を回顧しつつ、その方向性が正当なものであるかを関係者間で確認するための機会を予定している。

・・・ちょっと大げさに作ってみましたが、私が数多くの資料やメールを英訳してきた経験では、冗談抜きでこういう「日本語で読んでもなんかスッキリしない」表現、とにかく一文がながーいメールや資料がとても多かったです。

<書き換え例>
間もなく当社は今年度の中間決算を迎える。
そこで、関係者が協議する場を設ける。
その場では、参加者が中期経営計画の進行状況と、その方向性が正しいかを確認する。

こういう日本語を見ると、ああこの人はクレバーだなと感じます。文章は読み手に伝わってなんぼですからね。
もちろん重厚な文体がふさわしいシーンもありますが、ビジネスではとにかくシンプルに、相手に負荷をかけずに伝え、理解してもらうことが、相手への思いやりだと思うのです。

ということで、一度言いたいことを書き出したら、翻訳ツールを使う前にシンプルに書き直す=日本語のダイエットのステップを入れることを心がけてみてください。そうすると、Google翻訳もDeepLも正しい訳を返してくれる確率が格段に上がります。

その他にも、翻訳ツールを使うときのちょっとしたコツを二つお伝えします:

①主語を入れる

日本語では主語がなくても文が成立しますが、英語は基本、主語を必要とします。
(主語=I, You, We, It…など「誰が」「何が」を表す言葉のことですね)。

主語がない日本語の文を機械翻訳に入れると、それを予想してくれるのですが結構これが誤っていることが多いです。自分一人が考えていることでもWe think…という文ができていることが良くあるのですね。

そのため、もとの日本語に主語を加え、ツールでできた英文の主語もかならず確認しましょう。

それと、女性の話をしているのにMr. Nakagawaとか、He….と翻訳されていることも。これが偉い人のことで、誤ったまま資料や社内のサイトに載っているのを見て真っ青になることもあります。

新川→ にいかわ、しんかわ など漢字の読み間違いもとても多いので、主語や人名、固有名詞の訳がどのようになっているかは、特に注意してチェックして下さいね。

②改行を取る

訳す前の日本語が文の途中で改行してある=そこで文が終わっている、と翻訳ツールが判断することがあります。すると全然意味の違う英文ができてきてしまうので、気付きにくいことですが改行を取った一文にしてから日本語を翻訳ツールに入れてあげてください

できた英文を日本語に訳してみて、正しいかチェックする

伝えたいことを英文にできたら最後に、その表現を翻訳ツールで英語→日本語に直してチェックしてみてください。自分の言いたいこととずれている場合は、もとの日本語を修正するところに戻ってもう一度やり直し、となります。

まとめ

翻訳ツールを使うときは、無料ツールは情報の取り扱いという観点でお勧めできません。社内ポリシーを確認して、社内の推奨ツールや有料版の使用を検討されてください。

その上で、翻訳ツールで英文を作るときは、とにもかくにも日本語のダイエットが大事

 ✓ もとの日本語を短くシンプルに書き直し、主語を加える
 ✓ できた英文の主語もチェック・修正する
 ✓ he, she, his, her…など性別を表す単語や、固有名詞もチェックする

最後に、完成した英語を翻訳ツールに入れて日本語を確認したら完成です。
ふぅ。英訳って、なかなか大変な作業ですね。

Thank you for reading, and see you next time!

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