はろーえぶりわん!本日もSweet Englishへようこそ☆ 前の記事に続いて、イマージョンラーニングの全体像、実践記とアクションプランを解説してくれているユートさんのチャンネルの動画を解説していきます!
🔸ユートのチャンネル:【留学なし】字幕なしでドラマを見れて英語を話せるようになった方法
動画のコメント欄もかなり興味深いですね。この方法で日本語を習得しました!という外国人の方や、似た方法で韓国語や中国語を身につけた日本人の方が何人もコメントされています。みんなが「まさにこれよー!」と沸いてる感じです^^
ユート氏の動画コンテンツの詳細:16分〜34分まで
今回も動画の要旨を、ざっと読むだけで把握できるようまとめていきますね。冒頭から16分までの解説はこちらをどうぞ。今回はその続きです♪
リスニングの意識の向け方
インプットをどうやっていくか。リスニングは大きく分けて3つの種類がある:意識がどれだけ向いているかだけで分けられる。
- アクティブリスニング:自分の意識が100%その動画・音声に向いている状態
- パーシャリーパッシブリスニング:皿洗い、掃除などをしながらの「ながら」リスニング
- パッシブリスニング:対象に自分の意識が向いていない状態のリスニング。本を読みながら、バックグラウンド再生など
ポイント!英語力の伸びを決めるもの
英語力の伸びは、アクティブリスニングと、パーシャリーパッシブリスニングにどれだけ時間を使えるかによる。望ましいのはアクティブリスニング。イマージョンで日本語を身につけたマットさんによると、ながらリスニングはアクティブの4分の1程度の効果しかないから。
リーディングの意識の向け方
そもそも意識を向けないと読めないので、意識の向け方の段階はないから気にしなくていい。
一つ言っておきたいのは、逐一日本語訳を確認する必要はないということ。理解できているであろう文まで訳を確認しなくていい。やりたかったらやってもいいけど。
問題を解く行為が言語習得において全く要らない理由
基本的に問題を解けるか=文章を理解できるか=英語力がどれだけあるか=今までどれだけ英語に触れてきたか、で決まる。つまり問題を解かなくても英語に触れさえすれば、問題は解ける。
自分もこの3年でリーディング問題を10問くらいしか解いてない。それらは全て学校の宿題。TOEICの参考書は家に一つもない。それでも大量の英語に触れてきたから、945点が取れた。
テストの形式に慣れるために問題を解くのは良いが、英語力の向上のために問題を解くことは不要。スティーブン・クラッシェンも同じようなことを言っている。
どんなものを使ってリスニングをすべきか
>クラッシェン博士の録画:I’m going to share with you the most important thing I have learned about language. Probably the best kept secret in the profession. We acquire language in one way and only one way: when we understand messages. We call this “comprehensible input“.(言語について学んだ最も重要なことを皆さんにお伝えします。おそらく、この分野で最も知られていない秘密です。私たちが言語を習得するのは、たった一つの方法しかありません。それは、「メッセージを理解したとき」です。これを「コンプリヘンシブル(理解可能な)インプット」と呼びます。)
理解できなかったら何の意味もない。例えば生まれたての赤ちゃんに日本語のテープをずっと聴かせても日本語が話せるようにはならない。ではなぜ赤ちゃんは言語をとらえられるか。それは、「補助」があるから。
「トーレッセ・クッシ・パーレ」という意味不明な音を、音だけの情報源で大きく話してもらったり、ゆっくり聞いたりしても、やっぱり意味は不明。でも、話者がジェスチャーや絵の補助を付けてもらったら「 I like apples.」と理解できる。
手で触れた感触、匂い、背景知識、すでに習得している第一言語の知識などの「補助」を使って、その言葉のメッセージを理解できること=これがコンプリヘンシブル・インプット
もう一つ大事なこと:ストレスフリーで興味のある素材を使う
自分が興味を持てるもので、なおかつネイティブが見るような動画などをノーストレスの状態でインプットするのが大事。なので面白くない参考書や問題を解くのはNo good.
でもネイティブが見るものって理解できないよね?
自分が興味を持ってずっと見続けられるのであれば、あまり言っていることが分からなくても問題ない。「ドメイン」という考え方があり、それをどうやって広げていくかがイマージョンラーニングでは大事。
ドメインとは
インプットする素材の「領土」みたいなもの。自分のドメインを決める時の基準は三つ:自分が興味があるか。登場人物は一人か。話している時間は長いか。の3つが大事。
その人が何度も使う文法、表現の仕方をキャッチすることができるから。言葉の区切り、リズムなども早くキャッチできる。多くの登場人物がいるとそれらをキャッチするのに多くの時間がかかる。風景が多くてあんまり喋らない動画も良くない。なので海外ドラマよりYouTubeは適している。
「生産性」を最初のドメインにし、展開していく例
例えば、ユートさんは生産性にドメインを固定しイマージョンを実践した。アリ・アブドールさん(ケンブリッジ大学卒のお医者さん、フォロワー600万人の著名なYouTuber)は生産性関連の動画をたくさん出しておられ、それらを見まくる。すると同じような表現に何度も出会う(この人ほんとに早口で頭良さそう!)。
他の生産性に関わるチャンネルを見ても、同じような表現に出合える。分野を固定することで、過去のチャンネルで見た知識を活かせる。ドメインを変えても、以前のドメインで出合った単語、文法、表現が出てくる。
これらが難しいかどうかなんて、一才関係ない。何回も出合うかどうかだけのこと。
「考えながら」英語をアウトプットしようとしているときは
あまり聞き馴染みのないものを使おうとするから、「これで合ってるかな」って考えてしまう。これらはまだパッシブの知識の段階にあるということ。文法の間違い、単語の使い方の間違いなどをしてしまう。
🔸パッシブの知識とは?このブログにまとめてます
では話す練習はしなくていいの?
1年半から2年くらいはしなくていい。大量のインプットをして、ゆっくり話せるようになった段階で話す練習を始めた方が良いと思う。
自分はイマージョンを始めて2年半経ってから話す練習を始めた。もっと早くても良かったかも。流暢に話す、発音よく話すためには練習は必ず必要。PCのタイピング、歌が上手くならないのは意識的な練習をしていないから。
フレーズを覚え頭の中で英語を日本語に変えるとか、前置詞をどれを使うかとか考えないといけない時は、まだ話す練習をする段階ではない。
単語を覚える「目的」を認識しておく
単語を覚える目的は、コンプリヘンシブルインプットを助けるため。「補助」としての知識であるということ。
「 i + 1」アイプラスワン とは
「 i 」とは、inputの頭文字。ある文の中で、一つだけ知らない単語、熟語などがある状態のこと。これさえ分かったらこの文何言ってるか分かるけどな、という自分の英語力よりほんのちょっとだけレベルの高いもの。
もし一つの文に何個も知らないものが出てきたら無視する。
動画で実践:
「i + 1」 を積み重ねていくと、かつての「i + 2」「i + 3」が「i + 1」になっていく。これをどんどん続けていく。
私の思ったこと:ほんと濃い動画!
動画の文字起こしなんて私、普段はめんどくさい人なのです。が、今回はどうしてもイマージョンラーニングの真髄を伝えたくて頑張ってしまいました。
サラッとしか言われてないから聞き逃しそうですが、重要なポイントがいくつもありました。英語力の伸びは意識を向ける質と時間に依る、単語を覚える目的、「補助」という考え方、ドメイン、ストレスの少ない状態が好ましい、などなど。それぞれ一個ずつ、一つのブログが書けそうなくらい大きいテーマです。
それから一つ疑問が湧いてきまして、同じ動画は何回くらい見るのでしょう、ということです。・・・この後の動画で説明があったかもしれません(一回半くらい見たのに忘れてますw)。
残り半分、30分もコンテンツがあるので、明日もまた動画をまとめていきます!See you soon, my fellow language lovers!