TOEICは日本人が収益源? – 数字で語るエイゴの世界

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はろーえぶりわん!Sweet Englishへようこそ♪ 先日、「統計エクセル分析スペシャリスト」という試験を受けてきました。そう言えば、英語を数字で語ることって意外と少ない。そこで、英語にかかわるデータを集めてみました。

・・・TOEICがこんなにガラパゴス試験だったなんて!とか、意外なこと、ショッキングなこともたくさん見つかりましたよ。数字で語るエイゴの世界、お楽しみください♪

目次

TOEIC、日本人と韓国ではメジャーだけど・・・

英語の試験といえば、子供の頃は英検、大人になるとTOEIC。それがなぜか常識になっていますが、TOEICは世界的に知られた試験ではない、とご存じでしたか?

TOEICは世界150の国で採用されているそう。年間受験者数は約700万人ということですが、受験者の大半は韓国と日本なのです!日本人のTOEIC受験者は韓国と並び最多で、公式サイトによると23年度は約180万人が受験。韓国の受験者も受検者も2022年度に180万人というデータをネット上で見つけました。

引用元:https://www.iibc-global.org/toeic/official_data.html#anchor2

もしかして日本人は、英語力を測るものといえばTOEIC、という思い込みにとらわれているのでは・・・。必死にスコアUPに励み、受験料を課金しているこのゲーム、実は世界的に知られた試験ではないのですよね。外資系に転職するときに例えば上司がイギリス人だったら、TOEICってなんなの?となるかもしれません。

さらにですね、この受験者数のデータ、ブログを書くためにかなりリサーチしました。特に国別の受験者数のデータは公式サイトではすぐに見つからなかったんです。なぜ母集団の数という重要な数字を広く公開しないレポートになっているのか、データの信憑性が疑われてしまいます。何か大事なことを隠したがっているのかな、と勘づいちゃうのです。

平均スコアは日本と韓国に100点以上の差、でもそこにはトリックが。

公式サイトによると2022年、日本人の平均点はは561点。一方で韓国は677点と、約100点の差が確認されています。ひゃ、100点?!

TOEIC® L&R国・地域別平均スコア(2022年) 

引用元:2022年 TOEIC Listening & Reading Test 世界の国・地域別平均スコア発表「日本は561点」|プレスリリース一覧|IIBCについて|IIBC

もう少し調べると、こんな記事がありました。韓国では、TOEICの受験者層が10年ほど前からエリートに偏っているそう!

2013年度のランキングでは、日本40位、韓国30位(48か国中)でしたが、2015年度のランキングでは状況が大きく変化します。

日本は2013年と同じ40位だったのに、韓国は18位(46か国中)となり日本を一気に引き離しています。この差は誤差の範囲を大きく超えています。2年間のうちにいったい韓国に何が起こったのでしょうか?

韓国の英語レベルが飛躍的に向上した可能性も否定できませんが、実は韓国国内でTOEICを取り巻く環境が大きく変化していたのです。

それはTOEICの受験料値上げと、英語力の評価基準としてのTOEICそのものに対する企業や学校からの評価が低下したことで生じた変化でした。そうした韓国社会の「脱TOEIC化」により(参照:The Korea Times)受験者が激減、誰でも受けていた時代と比較し受験者のエリート化が進行したことがランキング・アップにつながったと考えられます。 

*引用元:English Master Online https://www.emojapan.com/wte/legend3/

それに、上位のインドやフィリピンって、英語を公用語にしている国ですよね。またまたデータの信憑性に疑問符がいっこ増えてしまいました。TOEICの公式スコアはあくまで参考値、と思っておいた方が良さそうです。

日本で企業が求めるTOEICスコアは600点〜


TOEICってどうなんだろうという疑問を呈したところですが、日本企業で社員に英語力を求めるとき、「TOEIC 600点以上」ということが多いようです。本屋さんにもまず600点を目指す、という参考書がたくさんありますもんね。

でもなぁ。何を根拠にその数字なんだろう。確かに、平均よりは少し高いので「勉強」しないと超えられない数字です。でも、たとえ900点を超えても英語が「使える」というのはまた別の能力だということを、声を大にして言いたいのでした。

「使える英語」は一部の特別な人のものという真実

もう少し英語に関わるデータをまとめておきますね。

2つ目の「実際の業務で英語を使う人」というのは、おそらくメールや資料作成のレベルの方が多いのではと推察されます。口頭でスムーズにコミュニケーションする、となるとぐぐぐっとハードルが上がるからです。

🔸ビジネス英語が使える人はそうでない人と比較して年収が約20~30%高い

🔸実際の業務で英語を使うのは社員全体の2割以下

🔸日本で日常会話レベルの英語を話せる人は全人口の約8~10%

🔸帰国子女の人口割合は全体の0.5~1%

🔸日本では、毎年英語教育に約1兆円が投資されている

私は最後の「1兆円の投資」というところに切なさを感じてしまいました・・・30代前半で小学校の英語講師をしていたのですが、本当に投資対効果には疑問です。私の住んでいた滋賀県北部の市では多くのALTを呼んでお金も時間もかけていましたが、それで子ども達の英語力が上がったかというとそうでは無いと思うのですよね。悲しい!!

とにかくTOEIC信仰を脱しよう

TOEICもビジネスなので、収益を上げていかなくてはいけないのは理解するのですが、日本人にとってTOEIC高得点が偉いという価値観だとか、800点が取れたら英語の勉強をやめてしまうというのが本当にもったいないなと感じるのでした。

・・・実はおとといまで1週間ほどオーストラリアに行ってきまして、やっぱり「旅行者の域」を出られない自分の英語力を思い知ったわけなのですよ。なんなのTOEIC930点の価値って。そして、もうこれは、イマージョンラーニングをやるしかない。そんなシンプルな結論を改めて感じました。

さ、英語の勉強やり直すぞー⭐︎ I will start a new journey in immersion learning! ということで、See you in the next blog post!

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