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英語で話そうとするとき、まず頭の中で日本語を作って、それを英語に変えてから話していませんか?日本で育って、日本で英語を学んだ人の多くがそうなっているのではと思います。でもこれはすごく苦しいし、話し終えるまで時間もかかるし、それに不自然な英文になってしまうことが多いんです。
私も日本生まれ、日本育ちですが、ある方法を自分で見つけ実践したことで、19歳で大学に入学したときには英語が話せるようになっていました。そのある方法とは、大量の瞬間英作文と音読です。ですがそれ「だけ」ではリアルな英語への慣れがなく、英語を無意識で聴いたり話すことができていませんでした。
英語を「無意識で」使う ー これは英語学習の最終的なゴールです。それを実現させるのが、英語に触れる量なのです。しかも難しいものではなく「かんたんな英語に大量に触れる」ことがカギになるということまでわかりました。これがイマージョンラーニング、と呼ばれる学習法です。
ただ、このかんたんな英語に触れている「だけ」では、求める成果が出るまで数年間という時間がかかってしまうのがネックです。様々な考察を経て、現在は瞬間英作文での暗記、音読、大量のリスニングという3本柱で英語力を育てるのが最も効率的では、という結論に至っています。
瞬間英作文との出会い
「大学受験が迫ってきて、丸暗記するしかなかった」ー これが私と瞬間英作文の出会いです。
1年浪人することとなり、予備校に通わず自宅で勉強をしていたのですが、なんっと浪人の10月まで近くのリゾートホテルでホテルマンのお仕事をしていました。月に20万円の収入を得ることもあったりして。ほんともう、はよ勉強に集中しなさい。
気づけばセンター試験まであと3ヶ月!それに志望校の京都大学の英語は超長文の英作文が出題されます。そこで、日本語から英語に即座に翻訳できるまで受験用の熟語集を1冊覚えてしまおう!と思ったのでした。
よくその参考書名を教えて欲しいと言われます。はい、こちらです。
でも、決してこの「即戦ゼミ」の丸暗記はしないでください。アメリカ人の友達にチラッと見てもらったことがあるのですが、「こんな英語、使わないよ。あ、この文も、この文も。。」だそうです。ガーン。なんなんだ日本で教えられてる英語って。
今から瞬間英作文のトレーニングをされるなら、中学の文法がある程度固まっている方からTOEIC高得点の方にまで「Jump-Start」という教材をお勧めしています。Jump Startの記事を以前書いていますので、ご参考まで:瞬間英作文に「Jump-Start」をお勧めするこれだけの理由
この他に私は使ったことはないのですが、「Duo」を勧める方もおられますね。
3ヶ月で話せるようになった特訓法
具体的にどんなふうに暗記したかですが、至ってシンプルです。あくまで受験直前の超必死モード、高負荷バージョンです。
- ほぼ毎日、朝・晩、それぞれ60分程度、瞬間英作文する
- 3,4秒以内に英作文できたらA、少しつかえたらB、全然できなかったらCと評価をつけておく
- BやCを中心に、A評価も全て、何度も繰り返す
- 繰り返し方ですが、①当日の朝やったところを夜もやる、②昨日やったところ、③1週間前の分、④1ヶ月前の分、という鬼の反復学習です。復習だけでグッタリするほど繰り返していました。
すると3ヶ月もたたずして、確か1,600くらいの英語構文をすっかり暗記できてしまいました。ページの左側にある日本語を見ると、サッと英語に変えられる状態になったのです。
これと同時に英語長文の音読もやっていたので、この頃の英語力は向かうところ敵なしでした。私立は早稲田の政治経済学部、商学部、あと立命館の法学部を後期試験で受けたのですが、時間も余るし自信を持って回答できていた記憶があります。
肝心の京大は・・・かなり苦戦しましたが、英語が得点源になっていたのは間違いないです。ただですね、二次試験の数学で撃沈。進学先としては早稲田を選びました。ここ、感じ悪いかもしれませんが私にとっては未だに京大コンプレックスが少しあります💔
瞬間英作文はやり尽くしたけれど
というわけで速く英語を組み立てられるようになったのですが、そう、感覚としてはまだ「組み立て」ていました。意識をして考えている、と言えば伝わるでしょうか。
大学入学直後、友達から誘われて無対策で受けたTOEICは600点ちょうどでした(友達が605点で、5点負けたーなんかちょっと悔しい、と感じたので記憶に残っています)。TOEICが900点を超えても話せない人がたくさんいるっていう話はよく聞きますが、当時600点の私は大学の英語の授業で結構複雑なことを話していたんですよね。クラスメイトからは、「くもやんって帰国子女?」と何度も聞かれていました。
瞬間英作文で英語の土台を築いた私は、社会人になってからも瞬間英作文を続けていました。それこそ何冊やったかわかりません。有名な森沢先生のシリーズ、スティーブ・ソレイシィ先生、それからそれから・・・店頭にある有名どころはほぼ買ったのではと思います。
その中で、あまり語られていないけどとっても重要な瞬間英作文のコツに気づきました。それは、日本語という文字ヅラを「訳す」のではないということ。日本語で言いたいことを1枚の絵で瞬時に思い描いて、その映像に英語のかたまりをぺっ。と貼って口に出すということなのです。まさにLINEスタンプのごとく、です。
だって、いちいち訳していたらしんどいもの。それに、スピードも遅すぎてとてもネイティブの会話に付いていけないですからね。
でも、それでもやっぱり英語は「意識して」使っていました。要は、「日本語→英語」の変換プロセスが残っていたんですよね。
今思えば、瞬間英作文はとっても効果的でした。でも、基礎力を作るところまでで良かったんだと考えています。そこまででこのメソッドは卒業して、次はリアル英語に触れる時期がやってきていたということなのでしょう。
ベースがあるから、イマージョンで効果が出せる
「イマージョンラーニング」という学習法をYouTubeの動画で知り、その成果に驚愕して以来、このブログでたくさん記事を書いてきました。TOEIC高得点でも話せない理由と、その対策という記事がその最初です。そして数ヶ月自分でも実践してきました。
ネイティブ音声のリスニングはずいぶん楽になったし、英語に対する心の抵抗も減りました。英語を無意識に入れるためには「頑張らずに理解できるものをたくさん聴く」ことがキーであるのは間違いなさそうです。
ただ、私は自分だけではなくて日本人が話せる世の中を作りたいので、これを多くの人にとって効果があるものに磨いていく必要があります。それを考えたときに、「大量に聞いていれば話せるようになる。ただ、3年かかる」というイマージョンラーニングは、英語の習得メソッドとして少し足りないのではと思うのです。
多くのリアルな英語に触れるイマージョンが効果的なのは間違いないですが、基本の文法と単語をインプットしておけば、その効果がより早く現れます。人間は、すでに知っていることをベースに新たな知識を取り入れるからです。瞬間英作文でしつこくインプットしたものが、イマージョンの礎(いしずえ)になるということですね。
もし私が英語力をゼロから付け直すなら、こんなふうに取り組みます。
・基本の英単語が含まれた英文で解説されている英文法の本で基本を学び、それを瞬間英作文で覚えてしまう。スピーディに英語が口から出てくるまで、3ヶ月だけ集中特訓する(1日30分✖️2回)
・瞬間英作文の次は、音読とイマージョンの期間に入る。音読は、音源があって中学の教科書のようなレベルのものでそれぞれ、トータルで100回読むことを目標にする
・すでに理解した動画や音声は録音アプリ「PCM録音」にまとめておいて、寝起きと朝の身支度のときに聞く(究極のズボラ学習のために、ちょっとした工夫をする)
・自分の好きな英語の動画や映画を、可能な限りたくさん観る(いわゆるイマージョンラーニング。ボキャビルは自分にとって負担のない方法で)
あと大切なのが、最初に英語学習のゴールを決めること。ちょっとした暗記で乗り切れるのなら、AIに例文を作ってもらって自作の瞬間英作文集を作って持ち歩いたり家の壁やトイレに貼って、すぐに暗記しちゃいましょう。
教材選びや学習メソッドを決めるより難しいのは、実は習慣化です。効果的なのは、誰かに見てもらうことだと思います。みんチャレなどで学習仲間を見つけるもよし、お友達やプロのコーチに伴奏してもらうのも良いと思います。1年に1,2回はTOEICなどの試験を受けるのもすごく効果的ですね。
・・・サラッと言うなーって自分でも思いますが、ほんとそのあたりの「英語周辺マター」が結構大変なのですよ。いつかこの環境を公文式のお教室のような全国区の身近にある教育システムで、あるいは中高の英語の授業で実現できたら。それが2025年1月時点の、私の夢です
こんな小さなアクションをぜひ。
こういう記事を読んで、ふーんで終わりにしてもらうのはとてももったいない!「Atomic Habits 複利で伸びる一つの習慣」という本はご存知ですか?アリんこ級の小さなアクションも、続ければ大きく化けてくれるものです。今すぐできる小さなアクションを集めてみました。これやってみよう、というものがあればぜひトライしてみてくださいね
- スマートフォンの言語設定を英語に変更する
- Jump-Startの無料サンプルを聞いてみる(YouTubeにも載っていたはずです)
- Netflix/Amazonプライムで見たことのある映画を英語音声で、ほんの5分だけ視てみる
- 昔買って手をつけていない参考書を、パラパラ見てみる
- 自分の英語学習ゴールを紙に書き出しておく
- みんチャレって何か、チラリと調べてみる
- 朝と夕方に各15分~30分など、1日のうち英語学習タイムを決める
ぜひご自身の好きなことで、すぐにできる小さなことから、お気軽に、です^^
Your English journey isn’t about perfection – 自分なりの方法を見つけながら、英語道を楽しんでいきましょうー!