英語が苦手な人でも、簡単に英訳をレベルアップさせるコツ

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仕事でメールや資料を日本語から英語に訳しているけれど、Google翻訳などのツールではイマイチな訳しか出てこないときがありませんか?こういうチョットしたところの訳に悩み、多くの時間がかかることも少なくないと思います。

そこでこの記事では、簡単・無料でできるのにやっている人が少ない、英訳のクオリティを上げるコツをお伝えします。

目次

もとの日本語を短く・やさしく言い換える

日本語を英語に訳すとき、日本語をできるだけシンプルにしてから訳す、それだけでかなり良い訳ができます。私はこの日本語→日本語の置き換えを日日翻訳(にちにちほんやく)と呼んでいます。

訳が上手な人は必ずと言っていいほど、この日本語の置き換えを行っています。やさしく言い換える一つ目のコツは、とにかく短い文にするということ。もう一つのコツは、難しい言葉を易しい表現に言い直すということですね。

簡単な例で見てみましょう。
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Before: 難解な言い回し
After: 難しい表現
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Before: 先日お送りした見積もりにつきまして、お手すきの際にご確認いただき、不明点や修正が必要な箇所がございましたら、ご指摘いただけると幸いです。
After: 先日お送りした見積もりをご確認ください。不明点や修正があれば教えてください。
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・・・日本語って、まどろっこしい(笑)。長く書いたほうが丁寧さが出るのかもしれませんが、書くのに時間がかかり残業のモトですし、読み手の負担を考えても、日頃からシンプルに・短く・結論から日本語を書くクセをつけると良いと思います。

そして、日本語を英訳する前には、とにもかくにも日本語のダイエットが大事。シンプルな日本語に言い換えることで翻訳の精度が向上し、質の高い英訳が得られます。

「専門用語」+「英語」とキーワード検索する

業界特有の専門用語や略語を含む文章を翻訳するときは、翻訳ツールが正しく訳を作ってくれないことがあります。例えば会計用語で「売掛金」「貸倒引当金」といった一般的なものは大丈夫ですが、業界用語や社内用語はさすがのAIツールもお手上げです。

そこでお勧めなのが、「専門用語+(スペース)英語」と検索すること

そうすると、その専門用語の英訳が検索できます。つまり、翻訳ツールから出て、普通にインターネット検索するのもかなり使える、ということです。

また、先ほどの会計用語なども一語ずつではなく「会計 英語 用語集」と調べると、用語集を掲載しているサイトが色々と表示されて、とても便利です。

加えて、一つの日本語を複数の英語表現で表しているものもあります。例えば「売掛金」の英訳の例はこちら:

  1. Accounts Receivable
  2. Trade Receivables
  3. Receivables  

どれを採用すれば正解か迷うところですが、まずはその会社ごとの定番の表現がないか、確認してみてください。

上場している企業であれば会社ホームページに決算短信などのIR(投資家向け広報)資料が掲載されているはずです。会社HPの英語サイトには数多くの専門用語が掲載されているでしょうし、用語集を持っておられるところも多いはずです。

会社独自の表現集を活用したり、Googleなどで「専門用語+英語」と検索することで、適切な訳語を見つけてみてくださいね。

直訳調の用語は “ “ でGoogle検索し、実際に使われているか確認する

なんとなく直訳っぽい英訳を作ったとき、ネイティブに違和感のない表現かを確認する方法として、引用符(“ ”)でくくってGoogle検索すると良いでしょう。

例えば、「事業のレバレッジ」と言いたいときにbusiness leverage という英訳を使って良いかを確認したいとします。引用符なしで検索すると、business だけ、leverageだけでも検索してしまうため、必ずこの ” ” を付けてくださいね。単語の間にはスペースも入れます。

そして、
 ① 検索窓の右下の「ツール」をクリック
 ② 表示された「日本語のページを検索」→「すべての言語」をチェック します。
 (元の設定次第で、①②の操作が不要なこともあります)

すると、画面の右上の方に「594,000件」と表示されました。
これは、すべての言語を含めたGoogleのサイト上で、検索した言葉が594,000件見つかったことを意味しています。

その表現がビジネス文書や記事で一般的に使われているかの目安として、検索結果が10万件を超えているかをチェックしてみてください。私はとある翻訳会社で仕事をしていたとき、この検索方法を教えてもらいました。

ただこの検索方法はかなり手間がかかるので、英訳の高い正確さが求められるシーンで使えるとっておきの方法だとお考えくださいね。

Chat GPTもとても便利・・・でもAIツールの使用には注意も必要

最近では、私自身もChat GPTなどのAIツールを使って翻訳のサポートを得ることが多くなってきました。
日本語を作って、それを翻訳してもらう。そして英文をチェックする、という流れでよく使います。

訳したい日本語に加えて、「組織のヘッドに送る英文だから少しかしこまった感じにしてほしい」とか、「親しい友人に送るチャットだからカジュアルな英文にしてほしい」と書き添えると、見事な英文ができあがってきます。

あまりにも便利なので、頼りすぎて英語力が落ちてしまいそうなため、一度自力で英語を作って、「これを修正して欲しい」というリクエストを出してはいるんですけどね。

Google翻訳、DeepLなどのAIツールは非常に便利ですが、その提案を鵜呑みにせず、ネイティブスピーカーにチェックしてもらえたら理想的です。

どうしても一人で翻訳を完成させないといけない場合は、こちらの記事を参考にして下さい。
■参考:Google翻訳で正しく英文を書くためのコツ

まとめ

この記事では、英語が苦手な方でも簡単に英訳の質を上げるための実用的なコツを紹介しました。

1.日本語を短くすることが、質の良い英訳を作成するために必ずやっていただきたいステップです。そうすることで、英文が読み手にとって理解しやすく、伝えたいことが明確なものになります。

2.業界特有の専門用語や略語を正しく翻訳するために、「専門用語+(スペース)英語」とGoogle検索する方法をご紹介しました。社内の定番表現が用語集化されているところもあるでしょうし、ウェブサイトから表現を集めるのもお勧めの方法です。

3.自分で作成した英語は引用符(“ ”)でくくってGoogle検索し、10万件以上の検索結果があればネイティブにも違和感のない表現と判断してOKです。

4.最後にAIツールの活用についても触れ、その便利さと同時に注意すべき点をお伝えしました。AIツールの提案をそのまま鵜呑みにするのは避けたほうが賢明です。基本的な英語力をつけ、自力でAIの提案を修正できる力を付けることを強くお勧めします。

Thank you for reading, and see you next time!

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