英語は文法用語が苦手で嫌いなった、という人も少なくありません。関係代名詞とか目的格とか、普段の会話で使わない日本語がバンバン出てきますよね。
かく言う私も学生時代に文法用語が苦手というか、純粋に面白くない!と思っていました。イメージがわかずピンとこなかったので、英文そのものをとにかく丸暗記してしまうことにしたほどです。
とは言え、わたしたちが英語を外国語として学ぶ以上、最低限の文法用語を知っておくことは必要です。学びの効率も良くなりますしね。
この記事では、大人になってから英語をやり直す人に向けて、ここだけは押さえておいてほしいという基本の文法用語をやさしく解説していきます。
英語を学ぶとき、文法はぜったいに必要?
そもそも、英語を学ぶ時に文法は必要ないという人もいます。真っ白な状態で生まれてくる赤ちゃんは、そんなものを一切習わずに数年でカンペキな言葉を話すようになるでしょうと。
これはイマージョン学習法(イマージョン=ひたること)と呼ばれる状態にあるものですが、でもそれは英語環境で生まれ育つ人のお話しなのです。
小さいころから朝から晩まで英語で考え、話し、生活して、かつ周囲の人も英語を話す。毎日がそうした実践の場なのであれば、文法用語は後から確認する程度で良いと思います。
ですが私たちは外国語として英語を学ぶので、同じ環境を作るのはムリですよね。日本で生活しているのであれば、頑張って毎日英語に1時間確保したとして、週に10時間もないですものね。
なので、文法を学ぶことで「文のパターン」を知るという、英語の近道を通っていくのです。
文法嫌いさんでもこれだけは押さえておきたい、4つの用語
どんなに英語が嫌いでも、これだけは知っておいて欲しいという文法用語を4つ選びました。
「品詞」と呼ばれるもので、単語の種類や役割を表しています。
この中で、「修飾する」とは、説明をつけ加えるということです。形容詞と副詞は、説明をつけ加える言葉なんですね。
品詞の理解度クイズ
「品詞」の名前と使い方を理解しているか、二つのミニクイズを解いてみてください。
1.この文には、形容詞が含まれる。マルかバツか?
I like rock music.
2.この文の「too」は、形容詞と副詞のどっち?
I like rock music, too.
3.形容詞と副詞の違いを説明すると?
形容詞は( ① )を修飾するが、副詞は( ② )( ③ )や他の副詞を修飾する
・・・・・・・
1.〇:「I like rock music.」という文には形容詞が含まれています。rock という単語 が形容詞ですね。musicを修飾しています。音楽は色々あるけれど、特にその中でロックなのよ、と情報を付け加えています。
2.副詞:tooは「I like rock music.」という全体を修飾しています。「I」だけを修飾しているのでは、と思われた方もあるかもしれませが、「too」は文全体を修飾する言葉です。文全体の意味に追加の情報をつけ加える役割を果たしています。
よって、名詞を修飾しているのではないため、副詞が正解となります。
3.①名詞 ②③形容詞・動詞:形容詞が名詞を修飾する、と覚えておけば、副詞は「名詞以外の色々」を修飾する、という理解で良さそうですね。
その他に覚えておきたい品詞3つ
余裕がある方は、品詞の名前をあと3つだけ、確認しておきましょう。
- 代名詞:名詞の代わりに使う言葉。例:he, she, it, they
- 前置詞 :名詞や代名詞の前に置いて、その関係を示す言葉。例:in, on, at, with
- 接続詞 :単語と単語、文と文などをつなぐ言葉。例:and, but, because
・・・ここまで、息切れしてないですか?頭がごちゃごちゃになってきたら、代名詞=名詞のいとこ、と考えてください。接続詞は、言葉と言葉をつなぐ役割をします。前置詞は名詞の前に置く言葉ですね。
文法ルールをいくら学んでもペラペラにならないわけ
日本人で文法がきらい、という人の中には「あれだけ文法を学校や塾でやったのに、英語がぜんぜん話せるようにならないから」という理由の方も少なくないようです。
ですがその学んだ学校英語も決してムダではなく、ちょっとトレーニングが足りないだけなのです。色々な単語や文法、熟語を「知っている」状態から、「使いこなせる」レベルにレベルアップさせるには、シンプルに何度も繰り返せばよいだけです。短い一文を30回、音読してみてください。
30回もムリ、だるい。。という方は、1日10回でも良いです。それを1週間程度くり返すと、スっと潜在意識に英文が入るタイミングがやってきます。
何度もくり返し見聞きしてきた Hi, how are you? – Good, thank you! が抵抗なく言えるのはそういうわけなのですね。「知っている」を「使いこなせる」に変えるしつこいほどの音読、ぜひチャレンジして英語を話せる感覚を味わっていただきたいです。
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まとめ
エイゴだけに囲まれた環境にいない私たちにとって、文法は文のルールを知れる近道になります。細かすぎる文法ルールに英語アレルギーになってしまっている人も、基本の文法用語を知っておくのはとてもお得です。
形容詞は名詞を修飾する言葉、副詞も修飾する言葉の仲間ですが、名詞ではなく形容詞や動詞などを修飾します。
そして、文法を「知識」として学んだあとは、ぜひ「知っている」ことを「使いこなせる」ようになるための繰り返しの音読をやってみてください。英語を無意識で話す、という感覚をぜひ味わってみてくださいね。
Thank you for reading, and see you next time!