「中学までの内容で、英語の基礎をガッチリ固める」ー 英語を身につける上でよく言われるコツですが、私も同じ意見です。具体的な方法としては、文法を理解した後で、瞬間英作文で基本の文を何度も体になじませることが一番早いと考えています。
教材には、高山 英士先生の「Jump-Start」という学習書を前の記事でお勧めしました。
■関連記事:はじめての瞬間英作文 教材はこの一択!
では、この本を使ってどのように瞬間英作文でトレーニングを進めていくのかを詳しく書いていきたいと思います。お勧めの参考書をせっかく手に入れても、実際にそれに継続して取り組んでいかなくては、力にならないですもんね。
私も数年間そうでしたが、YouTubeを見て情報を集めてはいるんだけど、ちょっとやってはすぐやめる、なんてことになっていませんか。でも、自分を責めないでくださいね。参考書などの使い方を、家電のマニュアルですかっていうレベルで詳しく丁寧に説明してくれている情報源って、ほとんど見たことがないですもん。
そこでこの記事では、Jump-Startでの瞬間英作文をいつ、何ページくらいやればいいのか、復習は必要か、音声はどう活用するかなど、読んで下さっている方が迷うことの無いよう、細かく説明させて頂きますね。
はじめての瞬間英作文 進め方の全体像
まず、瞬間英作文の取り組み方の全体像はこちらです。
Step1.【準備・一度だけ】本を買う、音声をスマホで表示させる
Step2.【日課・マスト】毎朝、起きてすぐに1ページ以上やる(1日 5-10分~)
Step3.【日課・できれば】朝の支度をしながら、音声を聞き流す(1日最大 40分)
習慣作りができるように、可能な限りシンプルにしてみました。最初に準備を終えてしまえば、あとは日々最低5-10分程度、ながら勉強で1日数分~最大42分、という続けやすいスタイルです。
こちら、「続けやすさ」にこだわって設計してみました。スタート時点の実力も、瞬間英作で目指すゴールも人それぞれでしょうが、ビギナーの方も上級者の方も、このスタイルを「型」として実践してみてもらいたいのです。
それによって、Jump-Startを卒業した後に別の教材に取り組むことになっても、ずっと使える学習のスタイルを身につけてもらえると思うのです。これは英語に限らず、他の教科や筋トレなどの好ましい習慣を作るときにも役に立つはずです!
ちなみに、Jump-StartのP9-12ではここでご紹介することとは別の「学習の進め方」が書いてあります。私の方法も絶対ではありませんので、ご自身にとって続けやすく、身につくなと感じる方法を見つけていってくださいね。
Step1:【準備】本を買う、音声をスマホで表示させる
新書版のJump-Startを入手する
まずはJump-Startを購入しましょう。よく売れているので、お近くの書店でも見つかるかもしれません。オンラインで購入される場合はKindle版もありますが、新書版がお勧めです。
その理由は、他の誘惑がないから。Kindleは軽くて携帯性に優れていますが、他のコンテンツも入っていてそちらを見てしまう可能性があるのですよね。
朝から貴重な意志力を消耗しないよう、学習コンテンツまで3秒でアクセス可能な新書版の購入をレコメンド
します! ■AmazonでJump-Startを購入する → リンク https://00m.in/bnhET
音声をスマホで表示させる
次に、スマホでJump-StartのYouTube動画を表示させましょう。こちらはJump-Startの購入前でも可能です。動画のリンク:https://www.youtube.com/watch?v=_LHnTn2F82w
音声の表示方法はアプリなど他にも何種類かあるのですが、わき道にそれる可能性がないことと、アクセスが面倒でないことが条件です。上記で、Jump-StartのテキストはスマホやKindleではなく新書版の入手をお願いしました。が、音声はスマホで流すのが便利だと思います。
ただ、YouTubeアプリを開いてしまうとそこはショート動画など誘惑の嵐ですし、広告も入るんですよね。面倒な方はそのままでも良いのですが、解決策として私が実際に使っている無料の方法をご紹介します!
「Brave」というブラウザをダウンロードして、そこでYouTube動画を表示させる
Braveは、Google Chromeなどと同じブラウザなのですが、無料でYouTube広告をブロックしてくれます。なんとありがたい。。その上、Webページ上の広告もブロックしてくれるのです。
高いセキュリティとプライバシー保護に加え、高速なパフォーマンスも特徴、とむしろお金をお支払いしたくなるありがたいブラウザです。 ■Braveのダウンロードはこちらから:https://brave.com/ja/download
「PCM録音」というレコーダーのアプリで、Jump-Startの音を録音・再生する
ということで、広告のわずらわしさのない、感動的なBraveでJump-Startの動画を表示させてください。
リンク:https://www.youtube.com/watch?v=_LHnTn2F82w
その音声を、録音アプリで録音します。一番のおすすめは「PCM録音」です。iPhoneにあるボイスメモと違って、一つのファイルを再生し終わると次のファイルを自動で再生してくれたり、同じファイルを連続再生してくれます。これが語学のラーニングにはすごく便利なのですね。
Apple Store:https://apps.apple.com/jp/app/pcm%E9%8C%B2%E9%9F%B3/id439572045
ということで、これでずぼら英語習慣化装置が完成しました!・・・ここまで読んで、面倒になっておられる方、分かります分かります。文字を読むのって面倒ですよね。その場合は、音声学習は後日でもOK!YouTube動画をそのまま見てもいいわけですし、BraveやPCM録音のダウンロードはまた気が向いたときにやりましょう!
Step2.【日課】毎朝、起きてすぐに1ページ以上やる(1日 5-10分~)
さて、ここからが大切なところです。朝のうちに、Jump-Startを開いて1ページだけ見てほしいのです。夜寝る前に枕元に置いておくと、ハードルが下げられますね。しかも、目標は1ページ以上とか、1文以上とか、びっくりするくらい小さくします。
・・・ときどき、ほのぼのした絵を描きたくなるのですよね(笑)。
本を手に取ってすぐ該当のページを開けるように、中表紙やしおりを挟んでおくとより便利です
本を開いたら、最初は1文ずつ以下のように進めます。
①左のページの日本語を見る
②心の中で、その言葉を言っている自分をイメージする(どんな気持ち?どんなシーン?)
③右のページの英語を見る
左、右、左、右、と目を動かし日本語、英語、日本語、英語と順に見ながらスピーディに進めていきます。できれば英文のほうを声に出したほうが効果的ですが、朝イチって声出ないですよね。特にお布団の中でやっておられる方は喉も乾いているでしょうし。なので、つぶやくだけとか、言ったつもり、というゆるい感じでもOKです。
早く効果を出したい人や、なじみのない英語表現に出合った場合は、その文を10回読むとより効果的です!
Step3.【日課】朝の支度をしながら、音声を聞き流す(1日最大 40分)
さて、ここからは朝の身支度や通勤の時間などを使いましょう。Jump-Startの音声を聞き流します。机に向かっての勉強ではなく、耳が空いている、毎日やることの時間を使うのです。朝ご飯の支度、着替える、メイクする、トイレタイム(笑)など、朝の身支度中に音声を流してください。
初日から40分すべての音声を聞いても良いですが、疲れてくるでしょうしそこで止めてOKです。でも、最低限その日に本で練習したところは聞きたいですね。
そして、次の日も最初から、その日に練習したところまでを聞きます。すると、特に最初の方は毎日毎日、数十日続けて同じ音声を聞くことになります。そのうち、日本語が聞こえてきたら英語が話されるまでに反応できるようになっているものも増えていくと思います。
動画の音声:「心配しないで」 → 自分の声:「Don’t worry.」→ 動画の音声:「Don’t worry.」という感じで、動画の音声より自分の方が早く答えを言い切れるようになっていくのですね。こうなると、ちょっとしたゲーム感覚で「今日は何個言えた!」というプチ勝利の感覚を味わえます。
これをJump-Startの1冊分を終えるまで、続けてみてください。無意識の領域に英語の表現が入ってきて、きっと短期間でも想像を上回る成果が出せるはずです!
まとめ
Jump-Startを新書版で入手してから、毎日の日課にして、YouTube動画も活用しながら正しい音声をくり返し体にインプットする→アウトプットする、という一連の流れをご紹介しました。
朝イチで、継続できる分量やシンプルさや、スマホの誘惑に負けない仕組みも私のお勧めポイントです。何より、費用もお安いですしね。
私がYouTubeで英語の勉強法をずーっと検索していた頃は、情報に埋もれて結局行動ができていませんでした。そんな自分がちょっと嫌になったりして。でも、やることを絞って習慣の一部にしてしまうと、本当に楽に前に進んでいくことができました。
朝起きてすぐやる、というのも習慣化の工夫の一つです。英語以外でも、実現できていない目標や夢がある方は、ぜひこの記事でご紹介した方法をアレンジして使ってみてくださいね。
今回も、お読みいただきありがとうございました!Thank you for reading, and see you next time!