英語を一人で学んでいて、自分の発音で通じるのか不安になる方へ向けて一つ前の記事を書きました。英語を話したいなら、とにかく話してしまう。発音はその後で矯正すればいいですよね、というのが私の考えです。
■関連記事:英語学習 独学で発音を矯正するには?①
とは言え、まったく何もしなくても良いとは言ってませんからね(笑)。一番楽で効率的なのは、わざわざ発音の勉強をするのではなく、今学んでいる英語を、聞こえている通り再現することだと思うのです。あ。。聞こえている通り、は言い過ぎですね。それに「寄せていく」のが良いと思います。
そして、最初から100点を目指さないでくださいね。ネイティブの英語を100点とすると、相手にストレスなく通じる=80点とか、時々聞き返されるけど会話が成り立つ=60-70点 くらいがゴールで良いと思います。
人によって目的が違うので「全員60点でいい」とまでは言えないですが、なんにも言えないより全然いい!そして、その勉強法も具体的に書いていきたいと思います。
くり返し声に出して練習している英文を、お手本に寄せて発音する
英語を身につけるには、まずは瞬間英作文で英語の核、コアを作る。これが私のお勧めです。そこで文法はもちろん、ある程度の単語や熟語、英語を話すという感覚をがっちり作ってしまいます。
瞬間英作文でインプットする英語は、最低でも1週間、理想は2週間、毎日触れます。そう、エブリデイ触れるのです!これに加えて、定期的に復習もしてもらいます。ということは、合計何回インプット・アウトプットするんだろう。。すごい回数ですよね。
それだけガッチリ学ぶ英文の発音を60点以上にしておくことが、ムダなく近道になると考えます。言い換えると、「瞬間英作文する英文を、お手本に寄せる練習をする」ということです。
限られた範囲の英文を、これでもかというくらい何度も音読や瞬間英作文でインプットして覚えてしまう。その中で、文法も単語も熟語も発音も身につけてしまおうという、「一石五鳥
」くらいの超お得な方法です。Jump-Startには、発音のコツがカタカナで載っている
瞬間英作文のトレーニング方法についていくつかの記事で書かせてもらいましたが、特に初級者の方には「Jump-Start」という参考書を激推しさせてもらっています。その中のパート3で、発音のコツがカタカナで解説されています。
■関連記事:はじめての瞬間英作文 教材はこの一択! / 瞬間英作文 失敗しない取り組み方マニュアル! / 瞬間英作文に「Jump-Start」をお勧めするこれだけの理由
発音記号に抵抗がある方も、カタカナならハードルが下がりますよね
自分の英語をお手本に寄せるトレーニング方法① リピートする
英文に慣れていないうちは、一文ずつ音声を聞いて、それと近くなるように発音練習していくのが良いと思います。「I’m on a train.」という英文を、テキストで見ながらお手本の音を聞いて、すぐその後に自分で言ってみるということですね。
英語の授業で、先生が「リピートアフターミー」→みんなが言う、というのと同じです。それを一人でやっている感じですね。
ただこれは、英文が続けて流れていくタイプの音源であればやりにくいと思います。いちいち音源を止めるのって面倒ですもんね。
自分の英語をお手本に寄せるトレーニング方法② 英語と同じタイミングで話す
そんな時は、音声と一緒のタイミングで読んでみてください!これを「オーバーラッピング」と言います。サランラップとかのラップと同じで、上に(over) かぶせる(lap)という意味の単語です。
英文をお手本の音声と一緒に、重なるように読んでいくと、自分の方が ①全体的に遅い ②部分的に遅い のどちらかになるのではと思います。
①全体的に遅い:英文そのものの理解が足りていない、その英文を何度も読めていない、知らない単語がある、といった原因が考えられます。 → この場合、発音のトレーニングはまだ早いようです。文法解説を読んで、単語、熟語など調べるという英文そのものの「理解」をしてから何度も (最低10回!) 読むという「練習」をすれば、理解と練習不足が解消するはずです。
②部分的に遅い:
言いにくい単語や言い回しがあって詰まる箇所がある、という場合はその部分だけ何度も練習しましょう。私もJump-Startの「working in L.A.」がナゾに言いづらくて20回くらい練習しました。それでもまだ言いにくいですが。。
文法や単語を理解しているのにちょっと遅れる場合は、リンキングや音の脱落が出来ていない ≒ 単語と単語を区切って発音しているのかもしれません。
リピートする、オーバーラッピングするという2つのトレーニングをご紹介しましたが、発音アプリも今はたくさん出ていますね。時間とこころの余裕がある方はどうぞ、取り組んで下さい。
私もELSA のサブスクに(うっかり)3カ月お支払いしたのでまたレビューしますが、本当はあれこれ手を出さないほうが良いと思います。一点集中が一番効果が出るからです。
発音をネイティブに近づける一番のコツ
発音のコツは、色んな書籍や動画で数多く紹介されています。でも、手っ取り早く一つだけコツを挙げてと言われたら、迷わず「短く言う」ことだと答えます。
例えば、日本語で言う「ありがとうございます」が「あざーっす」になるのと同じですね。そのほうが早くて楽です。英語も、「I’m on a train.(今、電車の中やで)」を「アイム オンナ トレイン」と言うより、「アモンなトレイン」と言うほうが早い!口の筋肉も楽!
これなら、頑張れば1秒以内で言えませんか?
これが、私が「LINEスタンプ式」と呼んでいるものです。
瞬間英作文でもっと楽に効果を出すための、重要すぎるコツ > 瞬間英作文がすごく楽になる に書かせてもらいましたが、LINEスタンプみたいにひとことでぽん! このイメージで英文を短くぎゅっと圧縮すると、自然と英語らしい発音になっていきます。
Jump-Startのパート3には、「ネイティブ式発音を身につける」として「結びつく音、省かれる音、ラリルレロに変わる音、慣用句」の4項目が詳しく説明されています。短く圧縮して言うと、ハッキリ話していられないので音が結びついたり、重要でないところは言わなかったり、あいまいな音になったり、というだけなんですよね。
とは言えもう少し例をお見せしたいので、また次の記事で詳しく書かせてもらいますね!
まとめ
昨日比較的大きめの書店に行ってきたんですけどね、英語だけで棚が二ついっぱいでした。その中で、発音の本も15種類くらいはあったでしょうか。学びたい人が多いんだなと考えさせられました。
確かに、日本語にない音 th や L / Rの違いなど日本人特有の発音が指摘されたりしますが、ある文の中でその音ってそれほど重要ではないこともあるんですよね。「I’m on a bus.」というこの記事で説明した文もそうです。「on a」の部分って、めっちゃちっさく発音されます。なぜなら、最も重要な情報は「bus」だから^^;
細かいところにこだわるより、とにかく何も言えないことを避けること。次に、短く言う。日本人のカタカナ発音であってもぜんぜんいいやん!というのが私のシンプルな結論です
今回も、お読みいただきありがとうございました!Thank you for reading, and see you next time!