TOEIC高得点でも話せない理由と、その対策

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昨日、TOEICが超・高得点の方に出会いました。なんと、940点!!でもその彼が言うんですよ、「僕、英語話せないんです。話せたら世界が広がるのになって思うんです」

え、ええー!?こんな高得点でも話せない人って、どういうことでしょうね。発話力をテストさせてもらってはいませんが、自己評価では「英語が話せない」とおっしゃるのですね。TOEIC900点を超える人は、全体の3.5%というデータがあるようです。偏差値で言うと69くらい。940点ということは、100人中1位か2位です。。日本人の中で、ではなく、TOEICを受けるような英語学習者の中で、そのくらいの上位だということです。

この男性に限らず、900点ちょうどのスコアでもほとんど話せないという同僚の女性も過去におられました。そういう私はTOEIC600点だった大学一年の春から、言いたいことは割と話せていたんです。もちろん今ほどではないですけどね。

みんなが憧れる点数をとっても、思うように話せないならTOEICをやる意味なくない?と思われても仕方ないですよね。今日はこの理由と、その対策を深掘りしていくこととします。

目次

高得点でも話せないのは、TOEIC L&Rが XXX を測るテストだから

TOEIC L&R が、特にビジネスパーソンの英語力を測る指標としてよく参考にされます。英検1級よりTOEIC 900点と履歴書に書く方が、採用側のインパクトは高いかもしれません。それほど英語力の指標として絶対的な地位を誇るTOEIC L&Rですが、普通の気合いではたどり着けないスコア領域に達した人たちが話せないというのは、一体どういう理由があるのでしょう。

それは、「TOEIC L&R が受け身の英語力を測るテストだから」というのが答えになります。

ご存知の通りTOEICには2種類あります。聴く・読むテストのL&Rと、話す・書くテストのS&Wですね。広く私たちがTOEICという時、聴く・読むテストの方を指します。そして大半の方がこちらを受け、世の中で一般的な英語力の指標とされています。

そしてもう一つ大事なことは、聴く・読むという受け身の力を話す・書くというアウトプットに変えていくには、もう一段階別のトレーニングが必要だということです。ちなみに、こうしたアウトプットするスキルは、「アクティブ( = 能動的)なスキル」とも言われます。

普段からしゃべってなかったら、そりゃ急にはしゃべれないですよね。受け身のスキルって、完全に自分のペースで理解を進められますもんね。間違えたって、誰にも気づかれることがない。

対して、話す・書くということは相手があることですよね。ミスが怖くて萎縮するのが普通だし、相手がどう出てくるかもわからない。瞬発力も必要。その場の雰囲気を汲みとった、臨機応変さも求められます。どこから球が飛んでくるか分からないドッジボールみたいなこと、練習なしでやろうというのが無理なお話です。

加えて、高得点ホルダーさんはこの域を脱しつつある方も多いはずですが、「訳しグセ」を持ったまま英文を情報処理していることも、発話力を落とすのに効果抜群です・・・私もしっかりハマった落とし穴ですが、脳への負担や時間がかかるしネイティブのスピードに付いていけない、ということになってしまいます。

受け身的な英語力から、能動的な英語力に変えるには?

聞いたり読んだりしたら分かる英語を、日本語のように無意識に英語をアウトプットするためには、手っ取り早い方法としては以下のようなものがあります。

丸暗記:時間がないときや確実に伝えたいときはこれですね。プレゼンやスピーチなどで、話すべきことがあらかじめ準備できるのであればまず日本語で言いたいことを作ります。そしてできればネイティブチェック、無理ならば機械翻訳やChat GPTなども活用して英文を完成させます。その人の力量によるのですが、「考えなくても出てくる」くらい繰り返すのがポイントです・・・ただし、辛いです

瞬間英作文やパターンプラクティス:丸暗記が3日から1週間しか時間のない場合の対策だとすると、瞬間英作文やパターンプラクティスはいざ英語を話すというイベント?まで1ヶ月以上ある方にお勧めしたいです。英語の基本を体に染み込ませ、かつその場で瞬間的に言いたいことを作文する力をつけるならこれですね。TOEIC高得点でも、まずは中学英語のJump Start という神様のような教材からチェックすることをお勧めします。「話せるようになりたければ、話すのが一番(ビシッ)」。私の格言です^^

ルー大柴語 (セルフ通訳):ということで、話す時間を少しでも増やしてほしいのですよ。瞬間英作文なんて、いくら頑張ったとしても1日30分から1時間で疲れるのが普通です。疲れると、いやになって続かなくなってしまうのでよろしくありません。そこで、自分が脳内で話すことを英語に置き換えていく=セルフ通訳すると良いです。

とはいえ、最初からはちょっと難しいですよね。そんな時は、ルー大柴語で良いのです!ユージュアルからユーが考えることを、little by little, Englishにチェンジです!笑。

まとめ

この記事ではTOEIC高得点でも話せない理由と、これまで培った能動的な英語力を「アクティブな英語力」に変えるためにすることを3つご紹介しました。暗記、瞬間英作文、セルフ通訳(最初はルー大柴語)ですね。

これら3つは、時間がないときの対策です。もし本質的に英語力を上げたい場合は、もっと英語に意識を向けて「アクティブな英語の経験値」を積む必要があります。最近、YouTubeの英語チャンネル界隈でよく見るようになった「イマージョン英語学習法」というものがあるので、こちらは次の記事で詳しく書きますね。 関連記事:イマージョンラーニングとは?その効果は?実験をはじめます

それに、940点の方の経過も追いたいじゃないですか。その方にはひとまず、Jump-Start とパタプラの両方をさらっとご紹介しました。人それぞれの状況、確保できる時間や教材との相性もあるので、うーむどちらが良いでしょうね。やっぱり個別カウンセリングが必要だわ。そしてその方は約2ヶ月後に仕事での英語を使うビッグイベントがあるそうなのです。そこを目指して、良い準備をするお手伝いができたらと思います^^

それでは、次の記事でまたお会いしましょー。Thank you for reading, and see you next time!

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