いつものようにYouTubeをダラダラ見ていたら流れてきた「ユートのチャンネル」の動画をきっかけに、私はイマージョンラーニングに魅了されました。🔸参考動画:【留学なし】字幕なしでドラマを見れて英語を話せるようになった方法
実はイマージョンラーニング自体は20年くらい前から知っていましたが、その時は「四六時中英語に触れ続けてるなんて無理だわー。ただの理想論ね」と完全にスルーしたのでした。ところがつい最近、実際にイマージョンラーニングで言語を習得した人たち*をYouTubeで見て、これは!!と考えを変えた訳です。
さらに、私自身が「長時間英語を使っているととても疲れる」という現象に悩まされ続けてきたことも、イマージョンなら解決できるという情報を得ました。もうこれは自分で試してみるしかない、とイマージョンに取り組むことにしたわけです。
*注記:学習メソッドの名前はイマージョンというより「多読多聴」の方が正しいようです。ですがその差が大きくないことと呼びやすさから、イマージョンと書かせてもらいますね。 🔸関連記事:訂正:イマージョンラーニングではなく、「多読多聴」です!
いざイマージョン!すると疑問がいっぱい湧いてきた
自分でイマージョンを試してみようという実験を早速始めたところ、様々な疑問が湧いてきました。そして、たくさんの動画を見たりウェブサイトをチェックして答えを集めてみました。
何を教材にすれば良い?
いざイマージョンをやろうとなって、みんながぶつかる壁その1。それは教材選びだと思います。自分のレベルに合っているものを選ぼうという意見と、自分が面白いと思うものであればなんでも良いという意見の二つに分かれるようです。
自分のレベルに合うものと言われると、初級者の方は子ども向けの絵本でも相当きついと思います。。それに、子育て中のお父さん・お母さん以外は絵本って買いたくないですよね?入手しにくそうですし、当たり外れもありますし(オンラインで、定額で絵本が読めるサービスもあるようです)。
一方の自分が面白いと思うものを選ぶ、という選び方ですが、私はこれが正解だと思います。ただでさえ最初は英語にたくさん触れることが辛いのに、その上興味のない内容とくれば、挫折する確率がさらに増しますよね。
よく言われるお勧め教材としてドラマ「フレンズ」がありますが、あの面白さが分からないので他のものを観るようにした、というYouTube動画の発信者さんもおられました。逆に、大好きな韓国ドラマをずーっと見ていたら話せるようになっていた、という話もよく聞きます。
私が最初に選んだ教材はこれ
「知りたくて知りたくてたまらないコンテンツが、たまたま英語で作られていた」くらいの熱量を持てるものを読む・聴く対象に選ぶのが理想なので、「教材」という言い方もふさわしくないのでしょうが、私はこの1冊から読み始めることにしました。
「プラダを着た悪魔」の完全英訳版です。
何年も前から、消化しきれずに持ち続けていたのでした。このミニマリストの私の断捨離イベントを複数回くぐり抜けてきたほど、好きな映画なんですよねぇ。購入した2013年当時のお値段は1,600円+税でした。
こんな風に、左に状況の描写と全てのセリフ、そして翻訳文や語彙、文化的な背景の説明まで載っています・・・調べるストレスがない、調べる手間もかからないとは
知らない語彙にアンダーラインを引いてみたのですが、今のところ1ページに多くて5,6個程度でした。映画自体はかなり前に数回観ているので、全体の流れは分かっています。でも細かいところまで完全には覚えていません。何かのアプリで映画を購入して、登場人物が話す言葉の音やその時のシチュエーションをとらえ直した方が良さそうです。
いっぱい聴くの?それとも読むの?
というわけで読む教材をあっさり見つけられたのですが、リスニングの方はどう鍛えるのでしょう?これまたYouTube動画を大量に観た結論ですが、「いっぱい聴いて、いっぱい読む。両方やる」。
ただし、「聞き流し」だけでは英語は上達しないですからね。よくある「英語は楽に短期間で」という教材をうっかり買ったりしないでくださいね。
聞き流しが効果を発揮するのは英語の中・上級者さんです。つまり「自分が理解できるコンテンツを大量に見聞きする」ことが正解なのですよね。あいさつや数字の数え方すら分からない言語・・・例えばアフリカのとある国の言葉があったとして、それを仮に24時間、数年片手間に聞き続けたとしてもきっと何も起こりませんよね。
リスニングをする時は、その音声や動画に意識を向けた「アクティブリスニング」の時間をできるだけ増やすのが効果的、とのことです。これについてはまた別の記事で詳しくお伝えします!
ボキャブラリーの暗記はどうする?
そしてこれも悩ましい、知らない単語に出合ったらどうするか問題。ここも人によって意見が分かれており、調べなくていい、調べてもいい、色々な意見がありました。
「ユートのチャンネル」のユート君は、言語学者のスティーブン・クラッシェン先生のインプット仮説に基づいて、以下のように勉強を進められたそうです。
ある文の中に自分の知らないものが1つだけあったら調べる。二つ以上含まれているときは調べない。調べたものは「Anki」というアプリに情報を溜めていく
「 i + 1 」(アイプラスワン)という考え方に基づいているのですね。彼は大学生で、英語習得へのパッションも強いものをお持ちでした。なので日々PCに向かう時間も確保されていたし、語彙を調べるのも乗り越えていかれたのではと思います。
Ankiというアプリ、これからトライするところです。やってはみるけど、もっと簡単な方法があればそちらを採用したいなと思っています。
調べることがストレスでイマージョン自体をやめてしまう、というのはもったいないので、①無理なく続けられること、②たくさんの英語に触れ続けることが一番の目的、というところからズレないように進んでいきたいと思います!
1日どれくらい英語に触れる?
上級者向けの英語コーチングを提供されているカオリさんは、この動画の中で「1日2時間以上を多読多聴に充てると英語が伸びる」、とアドバイスされていました。連続した2時間でなくとも、細切れの時間の足し合わせで良いとのことです!
2時間であればなんとかなりそう・・・いやほんとかな。これは私の得意な「習慣作り」や「耳勉」を当てはめると、継続が楽になりそうです。これについてはまた今後、経過を書かせてもらいますね。
イマージョンで学ぶときのコツ まとめ
ふぅ。慣れないことを始めて、定着させるってやっぱり大変です。イマージョンラーニング、あるいは多読多聴に関しこれまでに調べたことをまとめると、次のことが言えそうです:
* イマージョンの目的が「大量のインプット」であることを念頭に、全体の流れを楽しむ!
* せめて中学までの英語は完全に身につけてから=中級者になってから、イマージョンを始めると尚よし
* 内容が知りたくてたまらないほどの強い興味を持てるコンテンツにする
* その内容をあらかじめ日本語で把握しておくと、さらに楽になる
* 分からない単語のすべてを調べないで良い。必要なものだけを調べたり復習する
* 1日2時間、時間を見つけてインプットを積み上げる!
・・・私も学習者さんの代表として、今日も英語を読んで、聴いて、インプットのバケツをいっぱいにしていきます!Thank you for reading my blog, as always!