「もし今、英語力がゼロに戻ったら何をする?」と言われたら私は迷わず、瞬間英作文で文法の基本を固めて、あとはリアルな英語を音読・暗記でひたすらインプットする!と答えます。
でも、瞬間英作文が続かない、面白くない、本当に効果があるかよく分からない・・・という声もよく聞きます。
実は、瞬間英作文で効果を出すにはいくつか押さえておきたいポイントがあります。特に重要なことは、この3つです:
- 目的をはっきりさせる
- 文法を理解した上で取り組む
- 何度も繰り返す
瞬間英作文で効果を出すポイント1:目的をはっきりさせる
これは瞬間英作文に限ったことではありませんが、あなたが今、英語力を伸ばしたい理由をはっきりさせることが何よりも重要です。
● 海外旅行に行って、現地の人と英語で話したい
● 受験を何とか乗り切りたい
● 留学して、海外の大学の授業についていけるようになりたい
● 外国人の同僚・上司と英語で話せるようになりたい
● 洋画を英語で理解したい
英語を話せるようになりたい理由は人それぞれですが、私の周囲で「英語が話せたらいいな」と言う人の多くは目的がハッキリしていないことが多かったです。
「なんとなく話せたらカッコいいから」「今すぐ必要じゃないけど、できたら便利だから」というゴールがクリアに描けていないという状態なら、残念ながらいつまで経ってもゴールにたどり着けないということと同じになってしまいます。
また、目的がハッキリしていても理由が弱い人が多いなとも感じます。
英語学習のために日常の中に一定の時間を見つけ、たとえ用事があっても、多少体調が優れないときも英語学習に取り組む気持ちを持ち続けることはできそうでしょうか。
私が必死で瞬間英作文に取り組んでいたときは、半年以内に英語を身に付けないと、大学浪人が2年目に突入してしまう・・・という非常に追い込まれた状況にありました。
あの時ほど英語に必死になれたことは、一度もありません。
なぜ自分は英語を身に付けたいのか、身に付けてどうなりたいのか、そのための努力を一定期間、続けることはできそうか。まずは英語を学びたい理由を自分に聞く時間を取ってみてくださいね。
自分の中から湧き上がる思いを文字に出来たら、それをどこかに書いて、目につくところに貼っておくのも良いと思います!
瞬間英作文で効果を出すポイント2:文法を理解した上で取り組む
以前、「英語の授業には中二で付いていけなくなった」という男性の生徒さんに瞬間英作文を1年ほどトライしてもらったことがあります。1年後、シンプルで短い英文は丸暗記で話せるようになって下さいましたが、その応用力では他の生徒さんに比べて弱い成果となってしまいました。
新しい英文に出合った時のその方の口ぐせが、「なんじゃこりゃ。こんなんいつ言うん」でした(笑)。
それまでに受験などで英語に触れてきた量が少なかったのだと思います。中学で習う文法もその方にとっては聞き慣れない内容が多かったようで、瞬間英作文がまるでお経の様に、意味のよくわからない音を唱えている感覚だったそうです。
意味が分からなくても瞬間英作文を継続することで成果はありますが、やはり理解できないものに取り組むのは気持ちが良いものではありません。
もしご自分の文法の理解にあまり自信がないのであれば、文法の項目ごとに瞬間英作文の問題がまとめられている教材から始めることをおススメします。
瞬間英作文の教材は数多くありますが、なかでも有名なのが森沢 洋介先生の「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」。
2006年の発売から長い時間が経っているのに、この本を置いていない書店の英語本コーナーを見たことがないほど。この本であれば文法の項目ごとに瞬間英作文がまとめられています。
ただし文法の解説そのものはありません。書店でこの本を見て手ごわそう、自分にはできそうはないと思う方は、まず中学文法の参考書で「これなら自分にもできそう」というものを買い、1冊読んでみてください。
文字が大きく、解説と一緒に問題が載っているもの、「最後までできそう」と感じられるものが良いと思います。
瞬間英作文で効果を出すポイント3:何度も繰り返す
瞬間英作文のポイント3つ目は、何度も何度も繰り返し取り組むことです。上記の森沢洋介先生によると「瞬間英作文は暗記ではない」ということですが、私は英語は暗記、しかも「深い暗記」がぜったいに必要だと思っています。
多くの方が瞬間英作文というメソッドを知っていて、やったことがあるけれども身に付いていない大きな理由はきっと、繰り返しの回数が足りないこと。
逆に、How are you? と言われてすぐ反応ができるなら、それは今までに何度もそれを繰り返してきたから、ですね。
では具体的にどれくらい繰り返すかですが、
✓ 日本語を見たら遅くとも2秒以内に英語を話し始められる
✓ 詰まることなく、最後まで英語を話し続けられる
これができるようになるまでが目安です。
瞬間英作文は、すでに知っている表現を「反射神経」ですぐに反応できるように体に落とし込むトレーニングなので、とにかくスピードが命です。
車の運転に例えると、免許講習中はこわごわとブレーキの踏み方、ハンドルの持ち方など一つ一つに神経を配っていたのが、慣れによっていつの間にか無意識で、音楽を楽しみながら運転ができるようになるのとまったく同じことです。
彼女はとても幸せそうです → She looks very happy.
英文を見てしまえば何と言うことはない表現も、日本語を見て(あるいは聞いて)、本当に瞬間的に反応できるでしょうか?
あるいは、例えば留学先や仕事で英語を話したいという目標がある方が、彼女はとても幸せそうだと伝えたいときに、She looks very happy. とパッと瞬時に発話できるでしょうか。
それくらい深く体になじんでいる状態を、瞬間英作文の目標として持っていただければと思います。
でないと、せっかくテキストを読んだり文法書を見て「理解」したことが使いたい場面でパッと出てこないですからね。
まとめ
瞬間英作文は、とても効果が高い勉強法です。
私も浪人時代に受験用の参考書で3〜4ヶ月みっちり取り組んだところ、大学生になった春には英語がほぼ話せるようになっていました。
ですが、多くの人はこの3つのポイントが押さえられていないようです:
✓ 目的をはっきりさせる:自分は、英語で何を実現させたいのかをクリアにする
✓ 文法を理解した上で取り組む:必要なら、中学文法の参考書を1冊読む
✓ 何度も繰り返す:ほぼ無意識で、日本語にすぐに反応できるまで繰り返す
ぜひこれら効果的な勉強法の3つのコツを押さえて、英語で自分が実現させたいと思う状態にたどり着いてくださいね。
Thank you for reading, and see you next time!