はろーえぶりわん!Sweet Englishへようこそ^^。私はとある動画をきっかけに、「イマージョン・ラーニング」という言語の学習方法に出合いました。それを実際に自分で実践して日本語のように英語を使えるようになること、そして万人向けにアレンジしていくのが今の目標です。小学生でも中学生でも、この方法で英語を学ぶようになると本当に日本人の英語力は変わっていくと可能性を感じるから。
そのある動画とはこちらです。🔸ユートのチャンネル:【留学なし】字幕なしでドラマを見れて英語を話せるようになった方法 *1時間ある超大作の要旨を、3つのブログ記事にまとめておきました:ユートくんの動画解説 その1 / その2 / その3
私自身は「イマージョン風」のことをふんわり始めて2週目に入りました。動画をまとめていていくつか疑問が湧いてきましたが、結論、「分からないことは実践しながら解消していく」、これだけだと思っています。今回はその疑問や気づきをまとめておきますね。
ユート君の勉強法を短くまとめるとどうゆうこと?
イマージョンラーニングの進め方
1. 前準備:基本の2,000単語と中学の文法を、さらっと学ぶ(大学受験を経験した人なら1-2ヶ月が目安)
2. イマージョンの環境設定:学習方法の理解、Ankiアプリの使い方の把握と設定、ドメインやチャンネルを決める。ドメインとは、「生産性」などのカテゴリー、動画のテーマのこと
3. YouTubeでイマージョン ①一人語りのYouTubeで1つのチャンネルをたくさん見る。まずスクリプトを開けて上から読んでいく。自分にとって少しだけ知らない語彙が入っている文 (これを「i+1」と呼ぶ) を見つけたら、そこまで再生して ②同じドメインで5チャンネルくらい見る ③他のドメインで、①②を繰り返す
4. ドラマでイマージョン 初見の動画で、大体何を言っているかわかるようになったらドラマを見る
重要ポイント
英語力の伸びは、アクティブリスニングと、パーシャリーパッシブリスニングにどれだけ時間を使えるかによる。アクティブの効果は後者の4倍くらい。
初めてのイマージョンでリスニングする対象は、一人語りのYouTubeがおすすめ。細かいところまで分からなくても自分がずっと見続けられるものが良い。「ストレスのない状態」で、その文脈での意味を理解できる文を増やしていく(つまり、どんな場面でどうやって使われるか「丸ごと飲み込んでいく」こと)。動画を見るときの字幕は英語にしておく。
1つのチャネルを何回見るかの目安:何回も見た動画であれば、字幕なしでも理解できるようになり、その人の話し声とかに慣れてきた、というのが目安。1チャネル2週間から1ヶ月ぐらい。但しこの長さは人による。暗記のカード作成量、アクティブリスニングに使える時間などで変わってくる。英語力がつけばこの時間は短くなる。
「 i + 1」(アイプラスワン) とはある文の中で、一つだけ知らない単語、熟語などがある状態のこと。これさえ分かったらこの文何言ってるか分かるけどな、という自分の英語力よりほんのちょっとだけレベルの高いもの。
間隔反復、という暗記手法がある。それをアプリ化したのが「Anki」。
あと、スランプは必ずあるよ、とのことです。
気づき & 疑問に思うところ
私自身はイマージョンを始めて現在、2週間ほどになります。ユート君の勧める方法をその通りコピーしたわけではなく、「イマージョン風」。まだまだ入り口に立っている感じです。
ただ、これまでに様々な形で英語を教える仕事をしてきた者として、そしてイマージョンの実践者として、気づいたこと、感じたことがあったので記録しておきますね。
話す練習をしなくても、言葉が自然に出てくる?
スティーブン・クラッシェン博士の動画の中で、「アウトプットは言語の習得には寄与しない」と説かれています。ただこの点については賛否が分かれ、物議をかもしまくっているとのこと。
「その状況」でどんな音が使われているか、を知ることが大事なのは120%アグリーです。でも、アウトプット=話す・書くの練習をしなくても言語が自然に出てくるなんて・・・小さな子供はそうですね。これも自分で試してみるしかない、と思います。
瞬間英作文:「イメージや感情」を英語にする、のは正解だった
このクラッシェン博士の理論によると、私が英語を身につけた瞬間英作文は不自然な言語活動、ということになります。確かに、瞬間英作文だけではどれだけ努力してもネイティブのようには話せるようにならないと思います。
ただ、私の瞬間英作文は超スピードで翻訳しているのではないのです。その言葉が発せられる「状況」を絵で浮かべて、そこに合う音を口にする、というのが正しい説明です。
このことになぜ気付けたかというと、「そうせざるを得なかった」からです。瞬間英作文のスピードを上げてトレーニングしていたところ、大量の文字情報を聞いたりパッと見て英語にしていくのがしんどくなったのでした。そこで、その言葉が発せられる状況を1枚の絵で思い浮かべてみたところ、脳みそがすごく楽になったのです。
日本の義務教育では話せるようにならない理由!
もう一つ衝撃的だったのが、私の瞬間英作文のやり方では知識の深さが甘かったということ。知識には「無意識で使える知識」と、「意識しないと使えない知識」という種類がある。
以下の図の通り、3種類に分けると、スムーズに話せるようになるには「無意識で使える知識」のうち一番上のレベルに持っていく必要がある。これを「アクティブの知識」という。アクティブの知識を得るためには、大量のインプットが必要、ということでした。
日本の義務教育の英語では、一番下の層の「意識しないと使えない知識」が増えます。単語帳で覚える単語もこの部類です。それ自体が悪いものではないですが、やっぱり文脈から切り離されてしまっているので、乾いた音みたいなものなんですよね。つまり生きた言葉ではないと。
それを大量にインプットしても、三角形の一番上のレベルを増やせていないので、いつまで経っても話す能力は獲得できない、ということでした。
学習法の疑問①:同じ動画は何回も見ない?
ここはハッキリと説明があったわけではないですが、何回も視聴する必要があると思います。以下、上にも書いた学習の進め方の再掲です。
1つのチャネルを何回見るかの目安:何回も見た動画であれば、字幕なしでも理解できるようになり、その人の話し声とかに慣れてきた、というのが目安。1チャネル2週間から1ヶ月ぐらい。
1チャネルが2週間から1ヶ月なので、人にも動画にもよると思いますが1つのビデオを何十回も観るということはないですよね。
また、反復感覚が推奨されているように、一度見た動画については「ながらリスニング」の意識の向け方で何度か触れるのも良いと思います。
また、重要なこととして、YouTubeを使うとついオススメ動画を見てしまうのが一つのトラップですね。。英語専用のアカウント作って、再生リストに過去見た動画をまとめておくのが超超超重要だと思います・・・みなさま、アカウントの作り方、わかります?
最初にスクリプトを読むのはなぜ?
ユート君のやり方では、最初から動画を再生しません。音を聞かずに、スクリプトを読んでいくということでした。語彙力を強化するために、Ankiアプリに記録していく表現を見つけるためなのでは、と思います。
その場合、頭の中のローマ字読みと、リアルのネイティブ発音のギャップはどうするんだろう?と感じました。それに、自動生成のスクリプトが間違ってることが結構あるのですよね。。
これはリスニングに関してユート君から出ている他の動画を見て答えを見つけたいと思います。
まとめ:とにかくやってみます
英語の勉強法で、私がこれほどのめり込めたものってこれまでに無かったと思います。瞬間英作文と音読にもハマったけど、イマージョンには広くて深い可能性を感じます。
YouTubeはおろかカセットテープすら無かった明治時代から昭和の初めにかけても、岡倉天心、夏目漱石、野口五郎など英語の達人が存在していました。「英語達人列伝」という中公新書の本にまとめられています。
その頃に比べて、今はなんと環境が豊かなことか。とにかくイマージョンをやってみます。そしてまたご報告しますね。・・・今日はまじめモードで、あんまり面白いこと書けませんでした笑。
それでは、Thank you for reading my blog and see you soon!