前の記事で英語のイマージョンラーニングをお勧めしておいた矢先なのですが、ちょっと訂正です(汗)。私がやろうとしているのは「多聴多読」という学習法でした。その違いはそれほど大きくないしものの、少し差があるようです。ついカッコいい言葉につられてしまいました・・・。ですが、このブログを読んでおられる多くの方が再現できるのは多聴多読のほうだと思います。 関連記事:イマージョンラーニングとは?その効果は?実験をはじめます!
でも、本質的には学習法の名前より「今の環境でどうやって英語力を身につけるか」ですよね。その目的からブレることなく、みなさんに効果的な英語の習得法を探っていきます!
多聴多読と、イマージョンラーニングの違い
学習法の違いを、改めて調べてみました。大きくはないけれど、若干の差があるようです。イマージョンって・・・日本に生活しながら誰もが再現できるものではないな、と思いました。
イマージョンラーニング
●定義:その言語の環境に浸って、自然な形でその言語を習得する方法。生活する中で、日常的に使われる言葉や文法を吸収することが目的。留学がその典型例。
→ 朝から晩まで、その言語に浸ってその言語で生活する、っていうことですね。周囲の人との会話、相手からの反応を得られるのがこちらだそうです。やはり留学するか、せめて仕事の同僚が外国人でないと難しそうです。
●特徴:言語を「学習する」というより、「使いながら習得する」ことに重点が置かれる。意識的な勉強よりも、自然なやり取りや状況から文脈を理解する。
→ 一つ前のブログでご紹介した「ユートのチャンネル」のユート君は意識的な勉強をされていたので、そこはイマージョンの定義から外れるなと思いました。
多読多聴
●定義: 習得したい言語の本を大量に読んだり、オーディオや動画を視聴することによって、語彙や文法などに自然に慣れていく学習法。細かい文法ミスや知らない単語があっても気にせず、全体の流れを理解することが重視される。
→ ユート君はYouTube動画や洋書で、「今自分が知っている内容に一つだけ知らないものが含まれている文」のみを、Ankiという記憶のアプリに蓄積していくという勉強法を実践されていました。そこに会話などのコミュニケーションが発生しているわけではないので、多聴多読ということになりますね。
●特徴: 大量の動画・音声・読み物に触れ、言語に慣れる。語彙や表現のパターンを繰り返し目にする・耳にすることで、体感としての理解が深まる。学ぶ人のレベル、興味のある内容やペースに合わせやすい。
→ 自分のレベルや興味に合わせて学べるっていうのは、すごくいいですね。一方で、人は環境の生き物。学習習慣を作るまでの強い意思やたくさんの工夫がないと、継続が難しいかも。
なぜ学習法の違いに気づいたか
いや・・・このブログを書く前にたまたま開けたYouTubeで、多聴多読の勉強法の動画が紹介されていたんですよ。すごくいいなと引き込まれるように見てたら、「あれ?イマージョンとどう違うのかな」と思いリサーチしたのでした。
多聴多読=前から知ってるけど、しんどそう。勉強熱心な人、英語が好きな人がやること、と思い込んでいたのですが、動画を見れば見るほどこれって今の私にはげしく必要だなと思うのです。
「英語をずっと聴いていると疲れる」って、外国人のお友達に東京のツアーガイドをした時の記事で書いた通り、ずっと感じてましたもんね。TOEICなんて、2時間でほんとクタクタになりますしね。だからReadingパートがほんと苦手です・・・
多聴多読の参考動画
ということで、今朝ずっと見ていた動画を載せておきますね。カオリEnglish from USA というチャンネルを運営されているカオリさんの<完全版>英語上級者になりたいなら多読多聴!必要なこと全てまとめた完全版。という動画です。
アメリカのポートランドに11年もお住まいで、「英語環境にいる英語上級者・中上級者が、英語スピーカーに通用する英会話力を身につける英語コーチング」を提供されているそう。・・・受けてみたい!と思うほど、お話しされている姿が前向きで情熱的なんです。すごくステキ!
実はオンライン英会話がしんどい
わたし・・・知らない人と話すのが苦手です(笑)。何なら、知っている人とも話すときにちょっと緊張しています。それが英語でとなろうものなら、もっと緊張します。
英語を身につける=オンライン英会話、と結びつける人も多く実際に大盛況のようですが、私はしんどいからやっていません。ちなみに、初心者のうちはオンライン英会話はお勧めできないですからね。 🔸関連記事:英語初心者が英会話スクールで成果を出せない理由
逆に言えば中学までの英語が「定着」して、一定量の英語に触れた後の中級以上の方には、目的を持ったオンライン英会話は効果的です。今の私も、これをやるともっと伸びる段階にあります・・・
以前、6回完結のオンライン英会話を受けたことがあります。QQ Englishという会社だったと思います。会社の福利厚生制度の一つとして受講させてもらいました。1コマ25分で、先生は全員フィリピンの方です。先生のクオリティは色々だったけど、英会話を経験するにはみなさん十分なレベルをお持ちでした。
たった6回ですし、完結させると受講料が会社からの補助金で全額まかなわれるので頑張ったんですけどね。終わったらグッタリで、気力をいっぱい使ってなんともしんどかったんです。私と同じ繊細気質の皆さま、あるいは陰キャと言われる方々、ご理解いただけるでしょうか・・・
オンライン英会話がしんどい、もう一つの重要な理由
何年も英語で仕事してきて、軽い通訳もできるようになって、TOEICも900点を超えていて、お友達に外国人もいっぱいいる私でも「英会話がしんどい」その理由は、ただ人と話すことに気を遣いすぎるからだけではありません。
それは、ズバリ「英語が無意識で話せていないから」です。
なぜ無意識で話せていないかというと、その言語が使われるシチュエーションの経験が少ないからだと思います。参考書や音声で何度も繰り返してある表現を体に落とし込んだとしても、「五感から切り離された学習」では、実際に使おうとすると「常に考えながら」になってしまいます。
私たち日本語ネイティブが日本語を無意識で使っているのとは違って、「さ、戦闘モードに入らなくては」と身構えてから英語を使っていました。そりゃ英語を使うのが心地よくないわけだわ。
ではどうすれば良いか ー その答えが、多読多聴にありそう!
私は日本で、ほぼ独学で英語を身につけました。端的に言うと「暗記する英語」の道を通ってきました。でも、これは誰もができることではないと思っています。
もうここからは、正直に言いますね。面白くない、忍耐が必要、ネイティブの速い英語についていけない、ずっと英語で話していると疲れる。という現象に今日まで悩まされ続けてきました。
そして、そのうち英語を学ぶこと自体が億劫になり、それほど頑張れない自分で20代から40代を過ごしてきたのです。せっかく英語を使う、とても魅力的なお仕事の機会があっても見送ってしまったことも何度もありました。本当にもったいないことです。
その「夜が明けそうにない20年」が、この多読多聴で終わりを迎えそうな予感がします。長年苦しい思いをしてきただけに、今は期待の気持ちがいっぱいです。あと、きっかけとなったユート君やカオリさんへの感謝の気持ちも!
暗記する英語の限界や、アクティブな知識とは何か、そして自分で多読多聴をやってみる経験談、そこから日本人の英語習得法の最適解をここから語っていきたいと思います。
それではまた、次の記事でお会いしましょうー^^いつもお読み頂いて、ありがとうございます!Thank you for reading my blog, as always!