瞬間英作文に「Jump-Start」をお勧めするこれだけの理由

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瞬間英作文の教材として、私のはげしくお勧めしている『Jump-Start』。読者さん視点で実際にトレーニングをして気づいたことをお伝えしたいと思います。

結論、「この教材、すごくいい!」です。私はこれまで10冊以上の瞬間英作文の本でトレーニングしてきましたが、そのときに感じていた違和感や改善点がほぼすべてクリアされています。

英語の不自然さがない、文法解説が丁寧、日本語訳が意訳と直訳の両方が載っている、瞬間英作文用の音声がある、その上持ち運びやすくてお値段抑えめ。これはもう・・・すべての日本人にJump-Startで学んでほしい!というレベルです。

瞬間英作文用の教材の比較サイトをいくつか見たところ、Jump-Startはもっとも簡単な教材と位置付けられていることが多かったです。それはそうかもしれないですね。

でも、簡単すぎるということはないと思いました。人それぞれ英語を学ぶ目的に依るけど、基礎固めとしては必要十分、ありがたすぎる教材です。では、詳しくご説明しますね。

目次

Jump-Startでの瞬間英作文トレーニングをおすすめする理由

私自身、実際にJump-Startに取り組んでみて、この教材のすばらしさをたくさん見つけました!学習開始から今10日ほどですが、このサイトの読者さんにお勧めして、やっぱり大正解だったと思います。

英文がはげしく実用的

森沢洋介先生の「どんどん話すための瞬間英作文」で感じていた、「こんなんいつ言うん?」がミゴトに解消されています。さすがネイティブチェックが入っているだけのことがあります(とはいえ、世の中にはネイティブのチェックがされていても、実際には使わない表現がいくつもあるな、という参考書もあるのです!)。

実用的だなと思う表現をピックアップしてみました:

  • 「聞こえる?」 → Can you hear me?(オンライン会議でしょっちゅう使います)
  • 「私、朝が苦手なんです」 → I’m not a morning person.(朝が苦手=朝型人間ではない、と言う。オフィスでの小話に使えます)
  • 「そろそろ仕事に戻らないとヤバい」 → I better get back to work. (カジュアルな言い方。ランチや立ち話から仕事に戻らないとね、という時にめっちゃ使えます)

中でもこんなステキな表現、載せちゃう?!と感動したのが「Where were we?」 – これ、どんな時に言うかわかります?直訳すると「私たち、どこにいたんだっけ?」ですが、少し話からそれて元に戻るときに「で、どこまで話したっけ?」「なんの話してたっけ?」という意味で使われます。しかーも、仕事でも普段の会話でもとてもよく使うのです!

瞬間英作文を練習しているイコール、話せるようになりたいということですよね。教材に、実際によく使われる表現が載っていることはマストだと思うのです。だって、特に初級者のうちは何が良くて良くないか、見分けがつかないから。

なので、英文が実践的であると評価されていることには非常に価値があります。著者の高山先生も、「英語上達5箇条」として「最初から『正しい英語』を学ぶ」こと、例文のクオリティの重要性を挙げておられます。

どんな英語の教科書にも出てくる Shall I …? という表現ですが、ネイティブ(特にアメリカ人)はほとんど使わないそうです!代わりに、Do you want me to…?を使うとのこと。

これを知らずに話していたら、えらいエレガントな表現になってたってことですよね。ギャグとして使うのはありかも・・・今度やってみよう(笑)。

著者が英語学習のプロ

Jump-Startの著者の高山先生は、純ジャパで二十代半ばで通訳・翻訳のプロとしてお仕事をしてこられた方です。高山先生が「英語学習のプロ」であることに、これ以上の説得力はないですね。

日本人はネイティブや帰国子女のカッコイイ英語にあこがれを持ってしまいがちですが、彼らの多くは日本人が英語学習のどこでつまづきやすいかを十分に把握していないかもしれません。そりゃそうですよね、英語は気づいたら話せていたんだもの。私たち日本語ネイティブの全員が、日本語を上手に教えられるわけではないことと同じです。

なので日本語ネイティブとして、苦労しながら自分で英語を身につけ、世界と渡り合っている人はまさに「先生」です。『Jump-Start』著者の高山先生は通訳者として英語を自在に使いこなせるだけではなく、日本人として英語を学び、身につけ、実際に使ってきた「英語学習のプロ」

Jump-Startは随所に英語学習のポイントが散りばめられていますが、どれもこれもさらっと書いてあるのに超重要ポイントばかりです。英文だけではなく、ぜひぜひこういったところや文法解説のパート2もチェックして下さいね!

意訳と直訳の両方が書かれている

上で書いた「私、朝が苦手なんです」という日本語、直訳するとI’m not good at morning.となるでしょうか。これでも通じますが自然な表現は、I’m not a morning person. となります。

瞬間英作文のやり方としては、「朝が苦手なんです」と言いたくなる状況を1枚の絵で思い浮かべて、それに英語表現をペタっと貼っていく方法をこの記事でお勧めしました。
■関連記事:瞬間英作文でもっと楽に効果を出すための、重要すぎるコツ

とはいえ、最初は直訳調の日本語が欲しいですよね。この点、Jump-Startには直訳が載っています。黒字の本文が自然な日本語(「意訳」と言います)、直訳は赤い字です。

この直訳と意訳を並列で書いてある教材って、ほとんど見たことがありません。また、この赤字の直訳も工夫が随所に見られて、ううーーんとうなってしまうほどでした。

解説が的を得すぎている

日本人がどこでつまづくかを熟知されている著者ならではの解説には、何度も一人で「!!」となりました。Jump-Startのパート1には覚える対象の英文、パート2が文法解説が載っていて、120ページちょっとあります。

文法解説はすべてを読むというより、分からないところを読むだけでも十分です。が、チェックする度になるほどねー、へぇーとなることばかりなのです。

例えば、「もう行かなきゃ」という意味の I’ve got to go now. という表現ですが、

カジュアルな会話では I’ve gotta go now. や ‘ve も省略して I gotta go now. という言い方がある。さらに、これらは肯定文だけで用いるのが一般的

と解説があるのです。コンパクトな説明ながら、本当に実用的でホレボレします。

全部で359文しかない

「やり切った感」、コレ、大事です!特に瞬間英作文に初めてトライする人には、最低限の内容を何周もすることが必要になってきます。そのときに、1周2時間かかるロングコースを週に1,2回やるより、1周40分で終わるショートコースを毎日やるほうが絶対に力になります!(ここは特に力説)。

森沢先生の青の猫ちゃんの本は、全部で700文以上あり、付属CDは2枚で2時間半近くの長さになります。。ちょっと毎日は辛すぎますね。

Jump-Startの359文は少ないというブログ記事も見かけましたが、私は言いたい。Jump-Startの内容が十分身につけられてから次考えたらいいやん!と。とにかく最初は何かを「完走」して何周もすることが大事で、かといって少なすぎず、英文も良質で、実用的なJump-Startをはげしくおススメしたいと思うのです。

とはいえ、Jump-Startのここには注意

とはいえですね、Jump-Startにもいくつか知っておいてもらいたいことはあります。一気にご紹介しますね:

①後ろの方は難しくなる:最初は文も短く、1日分も楽勝かもしれません。が、そのうち長い文、見慣れない表現も入ってきます。なので、ナメてたらいけません。1日に1日分以上を進めても良いし、休息日は復習だけ、など緩急つけて、計画的に前進して下さいね。

②ちゃんと文法解説を見る:「私はシンディです。→ I am Cindy.」のような文ならまだいいのですが、完了形、関係代名詞など苦手な人が多い項目も当然、入ってきます。その場合に丸暗記をするのではなく、特にひっかかった項目や文については文法解説がパート2に載っていますので、それをちゃんと読んでくださいね。余裕があれば動画も見てもらえたらと思いますが、それは時間がある時でも良いと思いますよ。

③「学習の進め方」を最初からカンペキにしない:カンペキ主義で几帳面な学習者の皆さまは、Jump-Startに書いてある「学習の進め方」をそのままやってみようと思われるかもしれません。英語の音に耳を慣らし、シャドーイングして、瞬間英作文、最後にネイティブと同じような早口で言えるようにトレーニングを進める、というものです。

・・・面倒に感じてしまうなら、とにかく始めること、手軽であること、続けることが大事だと思うのです。その場合、めちゃくちゃシンプルにした私の方法もお試しくださいね。■関連記事:瞬間英作文 失敗しない取り組み方マニュアル!

まとめ

瞬間英作文トレーニングの教材として激推しの「Jump-Start」。英語の不自然さがない、文法解説が丁寧、日本語訳が意訳と直訳の両方が載っている、瞬間英作文用の音声がある、その上持ち運びやすくてお値段抑えめ。

これ以上の教材に、これまで出合ったことがありません。ですが、他の教材を否定しているというわけでもありません。「英語を話せるようになりたければ、話すしかないから」です。どんな教材でも、話すトレーニングをしていることに変わりはないですもんね。

とはいえJump-Startはコンプリートしやすく、かゆいところに手がいっぱい届いていて親切すぎるくらいの教材だと思いました。本当に、私も学生時代にこの本に出合いたかった。。

いつかこの関西弁バージョンを作って、私の教材で一緒に英語ペラの世界線に立ってくださる生徒さんを募集したいなと思っています。その日を目指して、私自身の英語力も上げていくぞー

今回も、お読みいただきありがとうございました!Thank you for reading, and see you next time!

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