「ALL IN ONE TOEICテスト音速チャージ」 を使い込んでみた

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イマージョンラーニングを英語学習の主軸にしている私ですが、実はここ数ヶ月、TOEIC対策に取り組んでいました。英語でYouTubeやNHKニュースを見ることもやってはいたのですが、ほそぼそとなのでイマージョン(浸る)とまでは言えないですね。。

と言うのも、イマージョンで成果を出そうと思うと、年単位で時間をかけて英語漬けになることが必要と言われています。そこまで待てない、数ヶ月以内に成果が欲しいというとき、イマージョンの考え方は大事にしつつも、テスト対策や暗記という「勉強」は必要になってくるのですね。

TOEICまであと1,2ヶ月という時期に、効率的な勉強をしたい。しかもそれがテストが終われば忘れてしまうような暗記にとどまるのではなく、せっかくなら英語の実力をちゃんと上げたい!

そんな願いを叶える参考書、「All IN ONE TOEICテスト音速チャージ」をご紹介します。この参考書が目的にしていることは、この2つです。まさに、オールインワンです。

TOEIC800点以上が取れる

「単語力」「熟語力」「文法力」「リスニング力」を1冊で身につける

私はちょうど2年前にTOEIC 930点を取得しましたが、実際に2ヶ月ほど使ってみたところ結構難しいなと感じました。でも、感じられる成果もあり、自信を持ってTOEIC対策本としておすすめできます。この参考書の長所とデメリットを併せてお伝えしていきますね。

カバーを取ると、こんな色白な子が現れます

目次

「Jump Start!」のお姉さん教材

英語が話せる・使えるようになるには、中学までの内容を「無意識に入るレベル」で繰り返しインプットすることが肝、とお伝えしています。その時に使うのは中学の教科書、大人であれば「Jump Start!」という1冊をこれまでお勧めしてきました。 🔳関連記事:瞬間英作文に「Jump Start!」をお勧めするこれだけの理由

そのJump Startの275ページに、「英語上達のロードマップ」が描かれています。

Jump Startによる「英語上達のロードマップ」

まずは「Jump Start」:短い会話文で英語の基本文法と語彙を身につける

次に「ALL IN ONE Basic」:高校レベルの英語を通して基礎を完璧にする

最後に、目的に応じて学ぶ:「TOEIC音速チャージ」はこの3ステップ目です

私もこの学習のステップに賛成です!Jump Startが終わったらリアルな英語に飛び込みつつ、All in Oneに取り組めばカンペキですね⭐︎

著者はJump Startと同じ高山先生

ここまでの説明でTOEIC音速チャージの価値が分かってくださる方は、きっとJump Startをちゃんとやり切った方なのではないでしょうか。この「TOEIC音速チャージ」は「Jump Start!」と同じ高山英士先生が書いておられます。

高山英士先生は普通の公立中学、高校で学ばれ、大学から本格的に英語を勉強して、二十代半ばからプロの通訳や翻訳の仕事をしてこられた方です。
海外留学などの経験はないのに、通訳の専門学校で教えたり英和辞典の執筆を行うなど、国内で英語を極められ実践経験も豊富にお持ちです。

Jump Startで英語参考書の完成度、信頼度の高さを実感しているので、同じ高山先生の著書であるなら、と私も安心してTOEIC対策に「音速チャージ」を購入できたのでした。

Jump Startから引き継がれた長所

Jump Startと同じ長所が、音速チャージにもたくさん引き継がれています。

本の携帯性が良い

音速チャージはJump Startと全く同じ大きさです。ページ数は音速チャージの方が多いので、Jump Startより2-3割厚みがあります。

価格もお安い

お値段は税込で1,500円弱。音声や解説動画のサービスが付いてこの価格。教材制作に携わられた方に頭が上がりません。

わずか251文

文のレベルは高いです。Jump Startを終えていきなりこの本に来てしまうと、本をそぉっと閉じたくなるはず。例えば、こんな感じです。

1行目の「classic」は、なんと名詞です!!これは知りませんでした・・・。「instrumental」も楽器の〜と言う意味ではないのですよ。こんな感じで、結構ぬぬぬ!っとなる英文が251個並んでいます。

反復にピッタリ。30分の音声・動画

というわけで濃いことは濃いのですが、30分の音声で全文を復習できるのが最高すぎます。というのは、体に刷り込むためには「毎日触れる」がマストとなるからです。トレーニングする分量はこんな感じで増やしていきたいのですね。

ということは、全例文の音声が30分というのはスーパー理想的なわけです。1時間もあったら、おそらく多くの脱落者さんを生みますよね。音速チャージであれば、YouTubeで無料公開されている音声が便利です。

『ALL IN ONE TOEICテスト音速チャージ!』【全例文音声】@英語独学支援チャンネル

このほかにも、「abceed」というアプリで音声が利用可能です。1文ごとに再生可能となっています。

文法と語彙の解説がコンパクトでよき

「単語力」「熟語力」「文法力」「リスニング力」を1冊で身につけることを目的にしているだけあって、頻出文法や語法の解説が付いており、自分で調べる面倒を省いてくれます。

これってなんだろう?とふと思っても自分で調べるのはついついサボりガチですよね(少なくとも私は)。そこをうまーく、限られた紙面でカバーしてくれています。

英文にストーリーがある

おそらくここを作るのも鬼大変だったと推測されますが、音速チャージは英文にストーリーがあるのですよ!記憶に残りやすいように、という配慮だそうです。全部で69個のエピソードにまとめられていて、以下のキャラクターが出世したり結婚したりします。

し、しかし・・・登場人物が多すぎて正直、覚えられません。あ、わんこのマックスだけはすぐ覚えました。Jump Startから居る子ですし、なんと英文法が得意らしいです(笑)。

デメリットは、濃さゆえに難しく感じること

考えに考えを重ねて作り上げられているTOEICテスト音速チャージ、あえてのデメリットを挙げるとその英文の凝縮度ゆえに難しく感じることでは、と思いました。

まずは時間をかけて理解&音読し、その後日を改めて何度も繰り返すとスッと感覚的に理解できるときが来ますので、そこまで反復学習できるかがカギです。

単語が難しい場合は、著者曰く「読み下し音声を何度も聴いてください」とのこと。読み下し音声とは、こんなのです。ある程度の意味のかたまり毎に、日本語→英語の順で聞こえてきます。

TOEICの必須単語・熟語・文法を「直訳方式の音声」でマスター【ALL IN ONE TOEICテスト音速チャージ!】 ~ Episode 1

あと、どんな教材もそうですが、ワクワクするような面白さはありません・・・。ただ、これをやった後でTOEICの問題を解いていると幾つもいくつもAll in Oneと同じ表現が見つかります。それを見つけるのがちょっと楽しみになってきたりします。

まとめ:音速チャージ is reliable!

この一冊を一言で表すなら「安定と信頼の、Jump Startのお姉さん教材」というところでしょうか。

All IN ONE TOEICテスト音速チャージは、Jump Startと同じ高山先生が作られた信頼できる、reliableな一冊です。TOEICに頻出の単語、熟語、そして文法と語法までカバーした251の文をすっかりマスターすれば、得点アップも十分に狙えます。

「マスター」するためには、YouTubeなどで音声を活用してくださいね。わずか30分で1周できますよ。朝の身支度中に聞き終えられる、この30分という長さがまたいいんですよね。これを聴いて「ほぼ無意識」ですすーっと感覚的に理解できるようになったら、それはもうかなりの上級者さんです。

次の記事では、音速チャージにはどんなレベルの人が取り組めば良いか、具体的な勉強法、高得点ホルダーが活用する方法の解説、そして「出る1000」や「金フレ」といった定番教材との比較も行っていきますね

・・・これで来週のTOEICで点数が上がってなかったら本気でシバかれますね。なので、がんばります!!というわけで、Thank you for reading my blog and see you soon!

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