一つ前の記事で、「ALL IN ONE TOEICテスト音速チャージ」を使い込んでみた という記事を書かせてもらいました。私自身はとっても気に入っていて、約2ヶ月かけて毎日反復している優秀な教材ですが、レベルが高く誰にでも無邪気におすすめできるものではありません。
それから、どう学ぶかでもこの教材の効果が変わってきます。さらっと見るだけではもったいなさすぎる。東京ディズニーランドに入って、一つもアトラクションに乗らずお土産だけ買って帰るような勿体なさだと思います。
ということで、TOEIC受験まであと数日の今、まさに私がやっている「無意識に染み込ませる」勉強法をお伝えします。と言ってもとてもシンプルで、最初に意識を向けて集中して理解したら、あとは隙間、隙間で毎日、何度も繰り返す、思い出す。ただこれだけというシンプルさですが、奥は深いですよ
この記事が、中級を超えてからのTOEIC対策で迷子になりかけている方のお力になればと思います!

音速チャージ、どんなレベルの人におすすめ?
AmazonでAll in Oneの販売ページを見ると、この音速チャージは「読む・聞くのインプット技能において高校英語が身についている方(TOEIC600点以上、英検2級上位合格以上の方)を対象」としているようです。
そして、「習得した結果得られるTOEICの予想スコアは 800 点~900点以上」とも書いてありました。
・・・私は2年前にTOEIC L&Rで930点を取っていますが、何本もボキボキと骨が折れました💦しかも、2ヶ月も毎日繰り返しているけれどちょっと熱量が足りないのか、もう一つ身についているという感覚がありません。一つ一つの文が濃くて、つっかえちゃうのです。
他のブログ記事を読んでいると、スタートするラインはTOEIC650点とか、700点と書いてありました。私もそのくらいだと思います(それにしてもTOEIC用の教材レビューとか、教材購入を促すサイトって本当に多いですね・・・溺れそうでした)。
中級まで到達して、そこからエイっと一気に点数を上げたい方にはかなり本気で立ち向かってほしいです。TOEIC600点以上と言われたからやってみたけど、ハイキングだと思って山を登り始めたらよじ登る崖も多い山道だった、みたいな感じになるかと思います。
ビビらせているわけではなく、せっかく買って途中で投げ出したらもったいないじゃないですか。投資した時間とお金も、こんな優秀な教材を活かせないことも。なので、気合いは必要ですよと先にお伝えしておきますね。
そしてそして、900点前後の皆様。この教材、みなさまにもすごく良いです!ぜひ血肉にすべく濃くインプットをしてみてください。
音源を聴いてするっとイメージが湧くか。単語、熟語、あと倒置が入っている文も出てきますがそういったものが理解できているか。それって、ハイスコアホルダーの皆さまにも結構キツイんじゃないでしょうか。
倒置の入っている文とは、例えばこういうのです:
なぜ文の頭にAtが付いているか、わかりますか?
前置詞句、と言われるものですが、Atという見過ごしてしまいそうな単語から倒置文であることを見抜ける文法力が必要だったりします。うーん、これはなかなか厳しい・・・。
ですがそこは流石のAll in Oneで、英文の上のQRコードを読み込むとYouTubeに飛び、そのエピソードの例文のポイントが動画で説明されているのですよ!!なんて親切なんだろう本当に。

All in Oneという名のごとく、この教材の良さはコンパクトさなのですよ。ぎゅぎゅっと圧縮されている分、理解するのがちょっと大変ですよということですね。
でも、大変であろうとも丸暗記するつもりでじっくり取り組むぞという心意気があれば、十分それに応えてくれる素晴らしい一冊です!
この教材を、どう使えばいい?
理解するだけでも、TOEIC高得点ホルダーさんにでも結構大変なこの一冊。本当にモノにするとは、この教材を日常の一部にする。それくらい毎日、毎日、繰り返すことです。
もちろん最初は、どんな内容が書いてあるのか意識を向けてしっかり理解します。理解した、何度か読んだ、でもそこで終えてしまっては本当にもったいない!英語力がつくのは理解した後に何をするか、なのです。
まず、前日に理解したところは必ず次の日に復習しましょう。でないと、本当に忘れるんです。それはもう綺麗に。
ゼロになるとまでは言わないですが、その英文に触れてから次の日の復習を逃し2,3日空けてしまうと、次に出会ったときにあれ?こんなのあったっけ?という文がゴロゴロ出てきてしまいます。そんなの、最初の苦労がムダになっちゃいますよね。
かといって一文に長くこだわるとなかなか次に進まず、それも面白くないですよね。初回で理解がなかなかできない文は、完璧でない理解のまま次へ行ってOKです。ですが、必ず次の日には復習をしてくださいね。
復習とは、最も簡単な方法としてその文をもう一度読んでみることです。できれば声に出してみてください。読んだ時に、その英文が使われている情景が湧くと記憶の上で一番いいですね。
読み直す復習も良いですし、音声で聞くのも良いです。最初は文字でインプットした情報を、聴覚という違う感覚器で触れるとまた違う刺激になるからです。
自分の思っていたのと違う発音をするものや、単語同士がくっついて聞き取れない音があるなーという発見もありそうですね。文字を読みながら音声を聞くのもすごく良い復習になります。
こうして理解するための時間を取ったら、私の場合は朝起きてすぐに英文だけのYouTube動画を流します。251文でわずか30分なので、身じたくしている間に必ず一周できますね。
YouTubeから音声を聞くときのおすすめの方法
スマホからYouTubeを鳴らすのですが、この時に二つコツがあります。
まず、私は朝イチで片耳だけワイヤレスイヤフォンをして音声を聞いています。朝は一つの部屋にじっとしてないですよね。トイレ行って歯を磨いてキッチンでお湯を沸かして、と何箇所か動くのにスマホをずっと持って行くわけにはいかないですもんね。こんな場合は、ワイヤレスイヤフォンがすっごく便利です。
もう一つ大事なのが、いかにスムーズに音声を再生できるかです。
YouTube上にある動画を探す手間、他の動画を見てしまう誘惑、どちらもめちゃめちゃ強い敵!勝てる人はいないんじゃないかっていうくらい強い挫折の元です。
そこで、LINEに「YouTube転送用」という一人グループを作って、そこに動画を転送しておくのです。
トークルームを一番上に固定表示することもお忘れなく。でないと、他のトークに紛れてどんどん下の方に隠れちゃいますからね(これを探すのがまためんどい)。学ぶ上での面倒くささは、徹底排除です!
固定表示は簡単で、そのトークを右にスワイプ→ピン📌のマークをクリックするだけです。
AmazonでAll in Oneのレビューを見ていると、音声の再生がやりにくい!という声がありましたが、工夫しましょう!このお値段でここまでやってもらっている教材にもう文句なんて、私は言う気になれません。
朝起きたら、スマホを触りたい衝動を抑えてすぐLINEに行き、その動画を再生します。朝一番のボーッとした状態で英語を脳に聞かせると、今日も英語にちゃんと向き合う自分ってエラいな!と自分をほめてあげたくなります。というかこんなブログを読んでくださっているみんな、英語の勉強をほんと頑張ってて、エラいえらい!
筋トレのごとく、負荷を上げてあげる
この耳で音声を聞くことを習慣にすると、だんだんと音声に慣れてきます。受け身で聴いているだけ、聞き流すだけよりは、徐々に脳に負荷をかけてあげるとインプットが深くなりますよ。
インプットを深めるにはいろいろな方法がありますが、例えばこんなのです:
・音声を聞いて、その情景を思い浮かべてみる
・聞こえた単語を一つで良いから発音してみる
・文字を見ながら音声を聞き、一緒に発音する
・音声が聞こえたら、すぐ後に同じことをつぶやく(いわゆるシャドーイングですね)
・音声が聞こえたら、少し待ってから同じことをつぶやく(これはリピーティングと言います)
・聞こえた文を、紙に書き出す(これ、本当キツイです!その分、自分の理解がどんだけあやふやだったかを見事にあぶり出してくれます。)
・教材の日本語を見て、英語で言う(ドM級。ここまではやらなくて良いと思いますが、通訳訓練したい方はぜひ。)
いつ何をやるかは、ご自分の目標や現在地によるので、試しながら「すぐには上手くできないけど、続けていたらできるようになった」を見つけていくことですね。
とにかく聞いているだけだとインプットが弱く、いざTOEICの問題を解くときに学んだことが引き出せないかもしれません。それはここまでの努力がもったいないですよね。
それくらい、高得点を取る=知識をすぐに引き出せるよう、負荷をかけてトレーニングをしている人なんだなと気づいていただけたらうれしいです
あとは、実際の英語を見て慣れていく
さてさて、ここからはごほうびタイムです。学んだことがTOEICの問題集で見つかるようになってきます。
と見つける気持ちよさ。思わずAll in Oneのページのどこにあったっけ・・・と見返したくなります。
お目当ての英文を見つけるには、冊子の後ろの方に単語の索引がついているのでそれを使うのが便利です。記憶だけで大体どのあたりに載っていたかわかる、という猛者さんは、そのまま突き進んでくださいませ。
TOEICの問題集に限らず、Podcast, YouTube, はたまた普段見聞きする英語の中にAll in Oneの表現を見つけることも多いと思います。これがまた楽しいんですよね。
他のTOEIC参考書を見てもらっても、同じ現象が起きるはずですよ。All in One TOEIC音速チャージの例文に盛り込まれている単語・熟語・文法・語法は、TOEIC公式問題集など11冊から抜き出されたものですが、さらにそこに抜け漏れがないよう、「でる1000」「金フレ」などTOEIC対策の大定番書も参考に作られているのです(本書のP383を参照)。
まとめ:TOEICのあとは、イマージョンラーニング
「ALL IN ONE TOEICテスト 音速チャージ!」は、TOEIC 600点以降の英語中級者さんが一気にレベルを上げたいとき、コアの教材として信用できる一冊です。900点など高得点ホルダーの方にも効果的なほどレベルは高く、気合を入れて吸収していく必要があります。
じっくり本書を読んで理解したら、日々の習慣にするつもりで毎日音声を聞きましょう。慣れてから、聞こえた音声をつぶやくなどアウトプットの負荷をジリジリと上げていくとより良いです。
それだけ濃いインプットができたら、TOEICの問題集を解くなど他の英語に触れたときに「これ、音速チャージの表現だな」というものがいくつも見つかるはずです。
あとはTOEICの本番で成果を出せるよう、時間を測って模試を解いたら自信を持って試験会場に向かってくださいね
そして、TOEICは対策なしで受けるのが本来だと思っています。TOEIC L&R対策に偏りすぎると、読めるけど話せない人ができあがってしまうんですよね。
それに、英語って本当はもっと簡単で自由で楽しいものだから、この音速チャージで学び方のコツをつかんだら、あとはイマージョンです。英語の海を泳ぎまくってくださいね。
ちなみに、私の入っているみんチャレのイマージョンのチームの皆さんは、るろうに剣心など日本のアニメをNet Flixで見ておられるようでした。楽しいと続くし、続ける限り英語は上達し続けますからね⭐︎
試験対策のために仕方なくという方にも、英語を仕事で使えるようになりたいという方にも、この記事がお役に立てば幸いです!Good luck with your TOEIC test! 本日もお読みいいただき、ありがとうございましたー