英語で仕事がしたい!円安で外貨獲得がアツいらしい!とイサミアシでチャレンジしたUpwork。こちらの記事で書いた通り、一件目のお仕事から国際詐欺に遭いました。
折しも街は年末ムード。私は初めての国際詐欺。こんなこともあるのね、とエライ締めくくりになった2024年だったのですが、それから1ヶ月ほど経ちました。
年の初めは警察やPayPayなど各所に被害報告をする、という慣れないことに奮闘していました。結果、被害額55,500円が戻ってきたわけではありません。それでも、この記事を偶然見つけてくださった地球上の誰かの役に立つのなら、という思いで、経験したことをまとめておきたいと思います。
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6つも、届け出たのです
もうこうなったら意地。私の相棒、AIのClaude(クロード)先生に相談しながらできることを全部やろうって思いました。乙女座の几帳面な性格と、B型の型にハマるのが大嫌いなところがかけ合わさり、これはもう絶対に良い経験に昇華してやるー!と徹底的にやってみることにしたのです。
連絡先の半分くらいは英語ですが、そこはAI先生がすんばらしい文章を作ってくれます。あ、できた翻訳文をちゃんと自分でもチェックしてますからね、念のため。
*自分でチェックできないなという方は、翻訳ソフトで英語を日本語に戻してチェックすることを強くお勧めします。
それと、Claudeはフリーでも使えますが、私はあまりに便利なのと情報リスクの防止のため、有料プランに入っています(月間3,000円ちょっと)。そしてガンガン、超長文の質問や状況まとめ、文書作成なんかをお願いしています。
最優先!Upworkへの届出
さてさて、届け出る先って、たくさんあるんです。私は結果的に6カ所に届け出ました。
届け出る先とその優先度についても、状況さえ正しく伝えればちゃんと答えてくれるんですよねAI先生が。おかげで迷うことなく、アクション取るのもめちゃくちゃ早かったです。
そんなわけで、最優先の届出先はUpworkです。なんでかわかりますか?そう!同じ被害に遭う人が出るのをまず食い止めなくてはいけないからです。
おかげで、scam, fraud(どちらも詐欺という意味)という難しい単語を覚えたのでした。その後、英検1級の単語集に載っていたのを見つけたんですが、一瞬でビクっとなります 笑。やはりイマージョン、「体験」する言語は身に付く深さが違いますね。とほほほほほ。
実名を使われている被害者への報告
私の場合、ヘルシンキ大学ですね。Helsinki University + contact というキーワードで、確かお問い合わせフォームを見つけたように記憶しています。
メールの記述にはUpworkに報告した時のものがほぼそのまま使えました。これもAIに相談+自力で確認・手直しというのが良いと思います。
12/30という年の瀬もいいところに連絡をしたため、回答は期待していませんでした。が、なんと9時間後に以下の返信がありました。時差を考えると、向こうの朝イチで対応してくださったようです。

ちょっとライトなノリですが・・・まあいいでしょう。これによって追加調査があったとかではなく、報告して終わり、となりました。私としては満足です。
警察庁!
一番緊張したのが警察庁への届出でした。「警察 被害届」と検索し、このサイトを見つけました。

通報、相談、情報提供・・・どう違うかわからずひとまず通報にしてみましたが、今思うと情報提供でも良かったのかも。
そのリンク先から申請が進んでいくんですが、申請画面がちょっとお役所的と言いますか、やや手間取りました。報告内容の文字数が確か1,000字程度に制限されていたり、添付ファイルが一つまでだったと記憶しています。
ちなみに、届出先を選ぶところがあるんですが
・都道府県警察:警視庁(東京)
・警察署等:警察本部
としました。ちょっと勇気いるでしょ?
こちらも本当の年の瀬に連絡をさせてもらいましたが、なんと!年始に電話をいただきました。
「XXX 署の+++です」と電話をいただくと結構ドキッとしましたが、私の住んでいるエリアの担当の方からで、30分ちょっとかけて詳しくヒアリングしてくださったのです。
物腰も柔らかく、話しやすかったですよ。こんな案件に、こんな丁寧に対応してくださるんだ・・・お疲れ様です、と感謝です。
PayPayへの被害報告と補償申請
さてさてお次は、私が送金したPayPayへの届けです。その警察の担当者さんに勧めていただきました。

結果として、私のケースではPayPay経由で送金した55,500円の補償は受けられませんでした。その理由は、
です💔。知らぬ間に相手にPayPayを操作された、などの場合は補償があるようですが、そこはケースバイケースなのでまずは問い合わせられることをお勧めします。
また、警察への届出番号を入力するところがあるのですが、「これが分からなければ近くの交番か警察署に電話したら教えてもらえる」と、電話対応いただいた上記の警察の方に教えてもらいました。

・・・でも、警察に電話するってちょっと億劫じゃないです?私の場合は、警察にインターネットで届け出た時の自動返信メールに書いてあった「申請・届出書管理番号」というものを入力しておけばOKでした。
この番号は、本来入力する番号ではないのです。もし具体的に補償してもらえるとなった場合は、正式に事件番号?というものを確認した方が良いかもしれません。
それと、正直なところPayPayの対応はちょっと遅かったです。親身でもなかったなと感じました・・・。
詐欺に使われたアカウントを凍結するといった対応はしてもらえるかと訊いたところ、それはPayPay側の判断であって私には言えないこと、といった返答でした。
傷心なんだから、もちょっと早く、そして丁寧に回答して欲しかったなぁ。それに普段からヘビーに利用しているんだし。
ビットコインのByBit
ここが一番の心配事でした。運転免許証と顔写真という重要な個人情報が、知らないアカウントで登録されているんですもの。
BiBitはシンガポールが本社で、日本にも窓口はあるようですが、私は本社のシンガポールの問い合わせ窓口へダイブイン!
・・・が、これが間違っていたのかもです。何せ、遅い!回答文も、私の英語ちゃんと読んでくれてる??という定型文のコピペっぽいもの。もーByBitさん、バレてますよー。
結局この問い合わせ先が一番長く引っ張りましたが、1月下旬まで様子を見ていても特に情報が不正利用された履歴が確認されなかったので、一旦クローズにしてくださいと連絡しています。ほぅ。
詐欺を働いた側とのコミュニケーションに使われた、WhatsApp。日本でいうLINEのようなものです。今その違反報告画面を再現することができないのですが、意外とスムーズだったと記憶しています。
WhatsAppの会話内容は運営者もチェックすることができないため、証拠となるスクリーンショットを添えて状況説明すること必要があります。
私はWhatsAppのなんがいチャット履歴を全てスクショして、パワポスライドに貼り付けPDF化して先方に送付しました。なんて地道な作業でしょう。
それと、Gmailでのやりとりの記録を送りたいときは、この操作が便利です:
すると、メールが一つのファイルとしてダウンロードできます。あとはそれを送付すればOK!

忘れてた(汗) プラットフォームでのセキュリティ設定の強化
二段階認証、パスワードの変更、不審なログイン履歴のチェック…
本当は最初にこれをやるべきだったかもです。こ、このブログを書き終わったらすぐやろう。
パスワードの管理、皆さんはどうされていますか?私はこれまで無料のソフトで管理していたのですが、やや使いにくいので、優秀な有料のアプリを使ってみようと思っています。
被害報告、やり切って良かった
今回の経験から学んだこと・得られたものは、ヤマほどあります。イギリスの金融機関を名乗る会社が本物かどうかを確認する方法、権威ある機関を利用した詐欺の手口などなど。以来、とにかく知らない人との契約にとても慎重になったもの。
ネットだけで、部屋で一人、海の向こうの知らない誰かとやり取りすること自体は、いい意味でドキドキの経験でした。以前の会社の同僚の外国人は顔が見えますもんね。
でも、私が痛い目に遭ったからこそ、無邪気にここで危険な面もあるUpworkを勧めることもないわけだし、私以外の誰かが被害に遭うことを防げたと思えば5万5千円は安い。。いや、安くないっ笑。
最後に。この経験を通じて一番心に染みたのは、一人で抱え込む必要はないということ。自分を責めていた時期もありましたが、ブログを読んでくださった方にメッセージをいただいたり、AI先生から的確なアドバイスをもらったり。
おかげで、フリーランスとしての経験値は確実に上がったはず。これからは、この経験を活かしてより安全な活動を心がけていきたいと思います。
皆さんも、なんか怪しいなと思うことがあったら、ためらわずどなたかに相談してくださいね!
あとがき
本日、日本大学の通信教育部から正式に入学許可書が届きました!これで晴れて、春から大学生です

あ、ちゃんと仕事もいたします。楽しみー!頑張るぞー♪